U-NEXT BOXING.2!日本には強いボクサーが沢山いる。
◎ウェルター級4回戦 ※試合終了
根本純也(熊野)vs松村直樹(Reason押上)
◎60.0kg契約4回戦 ※試合終了
永野友己(横浜光)vs 蛯名創魅(DANGAN郡山)
◎117lb契約8回戦 ※試合終了
坪井智也(帝拳)vs ボーンルエン・パヨーム(タイ)
◎WBO世界ライトフライ級戦 ※試合終了
岩田翔吉(帝拳)vsレネ・サンティアゴ(プエルトリコ)
◎WBO世界フライ級戦 ※試合終了
アンソニー・オラスクアガ(米国)vs京口紘人(ワタナベ)
◎WBC・WBA世界フライ級統一戦 ※試合終了
寺地拳四朗(BMB)vsユーリ阿久井政悟(倉敷守安)
131戦106勝(10RSC)25敗というアマチュア戦績を残し、2021年世界選手権バンタム級優勝、全日本選手権4連覇という偉業を成し遂げて、プロ転向した坪井智也(28=帝拳)が、両国国技館でプロデビュー戦を迎えた。対戦相手は、KO決着率100%を誇る、WBOアジアパシフィック・バンタム級2位のポーンルエン・パヨーム(26=タイ)。試合は117lb(53.07kg)契約8回戦で行われた。
初回から鋭いステップとコンビネーションを披露した坪井が、長身のポーンルエンにプレスをかけると、2回に連打でダウンを奪った。立ち上がったポーンルエンに左ボディを効かせて、最後は右を振り抜いて勝負あり。格の違いを見せつけた。
試合後、会見場に現れた坪井は「こんな大きな舞台で試合ができることはボクサーとして誇りに思う。家族や応援してくれた人たち、ジム、サポートして頂いた企業様に感謝している」と、周囲のサポートに、感謝の気持ちを繰り返し伝えた。
アマチュアのエリートボクサーとして、大きな舞台には立ってきた元日本代表だが、「アマチュアの時と違い、こんなにも大きな会場でたくさんの観客が応援してくれるのは、アマチュアとの大きな違い。アマチュアをやっていたので、静岡県や浜松市のたくさんの方に応援してもらった。自分が静岡県初の世界王者になれば恩返しになると思うので、精一杯頑張りたい」と地元のファンに改めて世界王者になることを誓った。
試合に関しては、「今日は倒し切るということは考えてはいなかったが、倒しきれないとプロボクサーではないのかなとも思った。倒し切ることの意識はしていなかったが、攻め切らなくてはいけないと、本田(明彦)会長からご指導を頂いていたので、それを練習する良い機会になった。パンチのある選手に対してどうやってパンチを避けながら打っていくのか、確実に倒せるのかを確認したかった」と今後を見据えながら試合を振り返った。
最後に、「両国国技館は、東京オリンピックの会場でもあって、一度は立ってみたかったリング。違う形にはなったが、嬉しかった」と、伝統ある会場で試合が出来たことに対する思いを明かした。「これまで強い選手とスパーはやってきたが、本当に強い選手と12ラウンドやってどうなるのかはわからない。長いラウンドを今のボクシングで動き続ける体力、技術、体の機能的な部分を上げていきたい」と、今後の抱負を語った。
一方、敗れたボーンルエンも記者会見に応じ、「落胆しています。作戦ミスが大きかった。早い段階で打たれてしまうということを想定していなかった」と反省点を挙げると、肩を落とした。そして、「坪井はとてもスピードのある選手だったが、ハードパンチャーではない。でも2度目のダウンをとられたパンチは強かった」と坪井の印象を語った。「前回から1年以上空いていたので、今後、改善できることは改善して、どんどん成長していきたい」と今後の抱負を語ると「最後に皆さんに感謝を伝えたい」と、顔の前で両手を合わせた。