[海外試合結果]2025.3.2
WBAライト級戦デイビスvsローチ
デイビスvsローチ
約9ヶ月ぶりにリングに上がったWBA世界ライト級王者ジャーボンテ・デイビス(30=米)が日本時間の3月2日、米国・ニューヨークはブルックリンにあるバークレイズ・センターで、WBA世界スーパーフェザー級正規王者のレイモント・ローチ(29=米)を相手に、超満員の会場で6度目の防衛戦に臨んだ。
デイビスが初のドロー判定
序盤はサウスポーの王者デイビス、右構えのローチともに、リング中央で牽制し合う静かな立ち上がり。ローチは距離を保ち、デイビスは徐々に左を出していった。5回にデイビスがボディにパンチを集めると、続く6回には右フックを決めた。デイビスがさらに左とフックを多用するも、ローチもカウンターを打ち込むなど、善戦を見せる。すると9回開始、ローチのパンチを受けた後、いきなりデイビスが背を向け屈むと、目についたワセリンを拭くためにコーナーに向かった。レフェリーはカウントを取り始めたが、デイビスがタオルで顔を拭いている間に、カウントを数えるのは途中でやめた。試合は中断されたが、レフェリーがデイビスに注意した後に再開、お互いにカウンター打ち合った。デイビスが前に出て攻勢に出れば、ローチも最後までカウンターを打ち込み、一進一退の攻防戦は終了のゴングを迎えた。
判定は、ジャッジ1者が115-113でデイビスを支持したが、2者は114-114としたため、1-0のマジョリティドロー、引き分けとなった。デイビスが辛くもプロキャリア初となるドローで、6度目の防衛に成功した。
判定は、ジャッジ1者が115-113でデイビスを支持したが、2者は114-114としたため、1-0のマジョリティドロー、引き分けとなった。デイビスが辛くもプロキャリア初となるドローで、6度目の防衛に成功した。
再戦濃厚
試合後のリング上でフラッシュインタビューに応じたデイビスは、「勝ったと思うが、ミスもあった。ローチはいいファイターだった。ニューヨークで再戦したい」と、リマッチを求めた。9ラウンドに自ら膝をついた場面に関して、「一昨日髪の毛をセットしに行って、グリースが目に入ったから拭き取っただけだよ」と、あくまでも、勝負には関係ない行動だったことをアピール、会場からのブーイングには、「俺のことを好きになってくれたり、嫌いになってくれたりしてくれて、ありがとう」と、笑って答えた。
一方、ドロー判定に不満な表情を浮かべたローチは「自分が一番強いと思っている。再戦したい」と、デイビスの再戦要求に応じた。デイビスが膝をついた場面に関しては、「グリースが目に入ったのか、なんかは知らんけど、あれはダウンだろ。まあ、とやかく言わねえけど」と、ルール上はダウンとするべきとの考えを示したが、インタビューを聞く限りでは、このことを追求する様子はなかった。
一方、ドロー判定に不満な表情を浮かべたローチは「自分が一番強いと思っている。再戦したい」と、デイビスの再戦要求に応じた。デイビスが膝をついた場面に関しては、「グリースが目に入ったのか、なんかは知らんけど、あれはダウンだろ。まあ、とやかく言わねえけど」と、ルール上はダウンとするべきとの考えを示したが、インタビューを聞く限りでは、このことを追求する様子はなかった。