ヘビー級暫定戦&挑戦者決定戦 in リヤド

　サイズで上回るサウスポーのジレイがプレッシャーをかけると、カバエルはスピードのあるジャブから細かいパンチを打ち込んだ。中盤に入り、カバエルがガードの隙間にパンチを差し込むも、5回にジレイが反撃の左で、ダウンを奪った。しかし、続く6回に今度はカバエルが左ボディでダウンを奪い返す展開。再開後にカバエルが右ボディアッパーで再び倒すと、試合が終了。

　カバエルが6回2分29秒KO勝利で、WBC暫定王座を獲得した。

　試合直前に体調不良で欠場となったIBF世界同級王者ダニエル・デュボア(27=英)の代役として登場したバコーレは、試合当日未明に遅れて行われた前日計量で、140.6kgを測定した。20kg差を活かすバコーレはジリジリとプレッシャーをかけて、初回終了間際に連打をヒットさせた。続く2回、パーカーが鋭いワンツーを放つと、追撃の右フックをテンプルに決め、足をばたつかせるようにしてダウンしたバコーレは立ち上がるも、そのままストップ。パーカーが2回2分17秒TKO勝利で、暫定王座のV1に成功した。