[試合後談話]2025.2.11
スリル満点! 川浦龍生vs田井宜広!
WBO-AP.Sフライ級王座戦
WBOアジアパシフィック・スーパーフライ級王者の川浦龍生(30=三迫)が11日、後楽園ホールで開催された「ダイヤモンドグローブ」のセミファイナルで、挑戦者でWBO世界同級10位の田井宜広(27=RST)を迎えての初防衛戦に臨んだ。
川浦龍生(三迫)がV1を達成!
序盤は、挑戦者の田井がサウスポーからオーソドックスにスムーズにスイッチすると左ボディ、右オーバーハンドを叩きつけて先制攻撃。ヒッティングで右目上をカットしたサウスポー川浦だが、ガードで被弾を最小限に抑えると、カウンターの右フックで応戦。思い切りの良いパンチを振ってくる田井と、カウンターを打ち込む川浦の構図で、ヒリヒリする展開が続いた。3回になると川浦のワンツーが冴えてくる。距離をキープしながら左ストレートで顔を弾くと、6回に連打でロープダウンをゲット。再開後、怒涛の連打でレフェリーストップ勝ちした。
「ディフェンス重視で戦った」
バンテージを解きながら取材に応じた川浦は、「相手は1発1発強く打ってきていて、それなりにパンチもあったが、耐えてペースを取れば(体力が)落ちてくると思っていた。冷静にディフェンス重視で、相手が油断したところに打つプランだった」と試合を振り返った。
「相手はスイッチをしてくるので、よく見ていないと切り替わる瞬間にもらってしまう。そこは気をつけて冷静に見ていた」と、田井のスイッチ戦法対策を明かした。
「今日の内容では世界とは言えない」
続けて「決められた試合を勝っていき、最終的には世界を狙いたい。しかし、今日の内容では世界とはいえないので、実績と実力をつけていきたい」と気を引き締めた。
「川浦さんが強くて俺が弱かっただけ」
控え室で取材に応じた田井は「ダサ過ぎますね」と呟くと肩を落とした。前半は優位に進めていたが、「結果がこんなでは…。川浦さんが強くて俺が弱かっただけ。圧力というか、確実に勝ちにこようという気持ちを感じた。それなりに研究してきたつもりだったが、川浦さんが上回ったということ」と、うつむきながら声を絞り出した。
それでも会場外で再び話を聞くと「前回(日本ユース王座決定戦)、後楽園ホールで戦った時は何もできなかったが、今回は少しは出せたのかな。また帰ってきますよ」と前向きに語った。
それでも会場外で再び話を聞くと「前回(日本ユース王座決定戦)、後楽園ホールで戦った時は何もできなかったが、今回は少しは出せたのかな。また帰ってきますよ」と前向きに語った。
採点表