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[試合後談話]2025.1.21

鵜川菜央が挑戦者の想いを真っ向から受け止めた!

WBO-APアトム級王座戦
WBO-APアトム級王座戦
 WBOアジアパシフィック・アトム級王者の鵜川菜央(29=三迫)が21日、後楽園ホールで開催された「Lemino BOXING フェニックスバトル128」のセミファイナルで、日本同級4位の宗利佳歩(28=RST)を迎えて初防衛戦を行った。

 鵜川が持ち前のテクニックで、チャンピオンの力を示したのか? それとも、タイトル初挑戦の宗利がパワーファイトで攻略したのか? 姫路出身対決の結果はーー。
鵜川菜央(三迫)がV1に成功
 初回、鵜川がジャブを突くと、左フックを決めてダウンを先取。絶好のスタートを切った。タイトル奪取に闘志を燃やす宗利は、グイグイと前に出てボディに的を絞るが、鵜川は左ボディから左フックにつなげてペースを渡さず。リング中央での打ち合いでも引かず、有効打で上回った。
初回のダウンシーン
 初防衛に成功した鵜川は、「意外と前で押し切ることができて、前回より気持ちをコントロールして、力強く戦うことができた。相手の突進力にやられると思ったが、そこで勝負しても耐えることができた」と、フィジカルトレーニングの成果を口にすると、「初回にダウンを奪って、自分が一番びっくりした。セコンドから『倒してこい』と指示が出たが、倒し切ることができなかった」と、冷静に試合を振り返った。
「世界はまだ遠い。強さに磨きをかける」
 同じ階級のOPBF東洋太平洋アトム級王者の狩野ほのか(30=TEAM10COUNT)が同日、初防衛に成功。狩野の試合を見た鵜川は、「強いですね。でも(対戦が)決まったら、ぜひともやりたい」と、王座統一戦に前向きな姿勢を見せた。
最後まで気持ちの強さを見せた
 一方、王座獲得することができなかった宗利は「終わったばかりで、何も思いつかない。フックが強くて結構もらってしまった。どんどん前に出たかったが、結果として下がってしまっていた。今はまだ何も考えられない。悔しさを滲ませた。
採点表