井岡一翔の覚悟! 大晦日にリベンジ
大晦日にWBA世界スーパーフライ級王者フェルナンド・マルティネス(33=アルゼンチン)へのリベンジマッチに挑む井岡一翔(35=志成)が14日、都内の志成ジムで報道陣に練習を公開した。
※試合はABEMAがライブ配信する。
取材にも応じた井岡は「日々の苦悩と葛藤の中、立ち上がることは簡単ではないが、ボクシングと向き合っていく中で、人生が全てうまくいくわけではない。成長しないといけないと、考えさせられていた」と前回の敗戦から、これまでの心の内を明かした。今回は、米国でのトレーニング合宿は行わず、国内で調整を続けてきたことについて、自身が一番大切にしている家族との時間を持てたことが、最も大きなメリットと話した。
リベンジマッチの戦略に関して、「前回と違った戦い方を見せられる」と述べ、「自分の長所を考えて組み立てていけたら」と自信を示した。すでに消化した90ラウンドのスパーリングについても「手応えのある練習ができた」と振り返った。
前回の試合を振り返る質問には、「気持ちの部分も戦略も、自分たちの中ではハマりすぎた。1ラウンドにカウンターでボディが入ったので、そればかりになった。ワンパターンになった」と冷静に分析し、「結果的に負けたけど、勝てない選手じゃないと思った。改善した戦い方で再戦すれば、勝てると思ってます」とキッパリ。気負いは感じられず、自然体でリベンジを果たすことを約束した。
今回も50組100名の子どもたちと保護者を、一翔自身が試合に招待することを発表しているが、「もう一度挑戦するのは、分かりやすいテーマ。立ち向かう、挑戦する、行動に移すのは魅力的なこと、簡単ではないけど、返り咲いて、チャンピオンになる、その目標を達成するのを伝えたい。行動することが、人生の上では大切なことだと、子供たちに伝えたい」と世界4階級制覇を果たした現役レジェンドらしい言葉で、締めくくった。