ボクシングモバイルニュース
[試合後談話]2024.12.2

比連﨑爽晏楽と久保春平のプロ叩き上げ対決!

プロ叩き上げ対決!

 注目のプロ叩き上げ対決が2日、後楽園ホールで開催された「アンタッチャブルファイト38」のメインイベントで行われ、スーパーフライ級8回戦で    比連﨑爽晏楽(28=川島)と久保春平(27=パンチアウト)が対戦した。

8回0分50秒TKO勝利

 スーパーフライ級の2020年東日本新人王MVPの久保と日本同級7位の比連﨑の対決は、低い体勢から左右の連打を繰り返しながら、プレッシャーをかけ続けた久保と距離を取りつつ、ジャブの連打とタイミングよい右アッパーを打ち込んだ比連﨑の攻防戦となった。グイグイと前に出る久保だったが、鼻血と左目上のカットが、勝負を分けた。最終回まで打ち合いは続いたが、レフェリーストップで試合終了。比連﨑のTKO勝利となった。

比連﨑爽晏楽(川島)
 試合後、控え室に戻った比連﨑は開口一番、「自分は新人王を獲れなかったので、新人王を獲った選手に勝てたことが、TKO勝ちしたことよりも嬉しい」と、大きな一勝を挙げたことを喜んだ。

 試合内容に関しては、「余裕を持って捌けたらよかった。見栄えが悪い。明確に取ったラウンドは、2ラウンドくらいしかなかった。目を切らず、ガードを上げてー」と課題を口にした。それでも、「右アッパーは練習してた。当たってよかった」と手応えもつかんだ。その上で、「アマチュアエリートやランカーとやっていくレベルまで持っていきたい」と、さらなる成長を誓った。

アマチュアエリートや上位ランカーが次の相手

 川島郭志会長は、「守った時のバランスが悪い。それとスタミナ。日本(タイトル)を目指すならば、レベルを上げていかないと、今までと同じことをやってたらいけない」と叱咤した。その上で、「勝ったから50点と、それプラスを含めて60点。新人王レベルはクリアした」と及第点をつけた。今後はアマチュア出身のエリートボクサーや上位ランカーとの対決が待っていることに触れ、「練習の良さが出てない。プロの叩き上げが、どう戦っていくかー」と期待を込めた。

久保春平(パンチアウト)

 試合後、控え室に戻った久保は、「上を見せるのが早かった。効いてるのがわかって、ラッシュをかけたりしたけど、まとめるのが足りなかった。手応えはありました。『いけるかな』と思って、最終回はKOを狙ってた」と悔しさをかみしめた。

採点表