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[試合後談話]2024.11.2

大阪で出た! 21秒KO!

衝撃!
 アポロジム主催の「APOLLO KO LIVE」が2日、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館第2競技場)で行われ、全10試合で、熱戦が繰り広げられた。

 第3試合ウェルター級4回戦では、安原直希(35=アポロ)と中西希平(19=久保)が激突。衝撃KO決着に会場が騒然となった。
初回21秒KO!
 ジャブの差し合いからスタートする中、中西が右ストレートで痛烈なダウンをゲット。立ち上がった安原だったが、ダメージの深さを考慮したレフェリーは、カウント途中でストップした。
「右ストレートを狙っていた」
 初回わずか21秒で決着をつけた中西は、「ボディジャブに右ストレートを合わせた。ダウンを奪ったが手応えはなかった。まさか、こんなに早く終わるなんて」と、会心のKO勝ちに驚きを隠せなかった。

 中西は、小学1年から高校卒業までテニスに打ち込むと、中学3年で全国ジュニア大会優勝の実績を残した。大学推薦の話もあったが、「高校2年の時、那須川天心選手の試合を見て、ボクシングの魅力にハマった」と、今年1月に久保ジムに入門すると、5月にプロテストに合格した。
久保暢之会長と頂点を目指す
 久保ジムの久保暢之会長は、「たまたま当たった一撃。一生のうちの半分の運を使い果たしたね」と笑顔を見せ、「プロテストも一発で倒して合格した。何かを持っている選手かもしれない。これから、ボクシングが嫌いになるくらい走って練習しような」と、中西の活躍に期待を寄せた。

 スポーツトレーナーの専門学校に通いながら、ボクシングとの両立を図る中西は、「来年の新人王を目指す」と、拳を握りしめた。