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[試合後会見]2024.10.5

死闘! 村田昴vs山﨑海斗!

ベルトを奪ったのは?
 WBOアジアパシフィック・スーパーバンタム級王座決定戦が5日、後楽園ホールで開催された「第24回 WHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT」のメインイベントで行われ、同級1位の村田昴(27=帝拳)と同級2位の山﨑海斗(26=六島)が空位のベルトを争った。

 東西全勝対決! 新チャンピオンに輝いたのはーー。
村田昴(帝拳)が新王者!
 序盤は、大阪から乗り込んできた山﨑が、右ストレートを軸に見栄えの良さをアピール。3回、サウスポー村田は右フックを合わせて、ダウンを先取。その後は、スリリングな攻防が続いた。7回、村田は左ショートで効かせると、ロープに詰めて連打で攻勢。勝負に出るが、ここで山﨑の右カウンターがさく裂。ダウンを奪い返した。ダメージが残る村田は、クリンチでピンチを脱した。8回、村田はワンツーで顔を弾きペースを奪い返すと、9回にコーナーに詰めて上下のコンビネーションで、2度目のダウンを演出。立ち上がった山﨑だったが、レフェリーは10カウント数え上げた。
「勝因はスタミナ」
 死闘を制して新チャンピオンに輝いた村田は、「自分が理想とするボクシングではなかった。(もつれて)会場が盛り上がる試合は、したくなかったのだが。スタミナが勝因。勝ててこうして囲み取材をしていただいて嬉しい」と笑顔が弾けた。
「このベルトを守って上を目指す」
 「左ショートが効いているのが、わかったのでコツコツと当てていったが、雑に攻めたところにもらってしまった」と、7ラウンドのダウンシーンを振り返り、「(山﨑選手は)左フックで来ると思ったが、右ストレートがコンパクトで見えづらかった。攻めながらのディフェンスを修正していきたい」と、今後に向けた課題を挙げた。

 これからの目標を聞かれた村田は、「この内容では、世界はまだまだ。このタイトルを守りながら、上を目指していく」と抱負を語った。
最後まで気持ちの強さを見せたが…
 一方、ダウンを奪いながらあと一歩届かなかった山﨑は、「ダウンを奪ったパンチは、自然と出たパンチ。(村田選手は)最後までテンポが落ちず、気がついたらロープを背負っていた」と声を絞り出した。

 六島ジムの枝川孝会長は、「前戦から試合まで2ヶ月で追い込み練習ができなかった。相手のスタミナに屈した。前の試合から休む時間がない中で、アマチュアエリートでパーフェクトレコードの相手によくやったよ」と、最後まで気持ちを見せた山﨑を労った。
採点表