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[試合後会見]2024.9.7

日本スーパーライト級王者の李健太が挑戦者の気持ちを受け止めた!

熱戦を繰り広げた!
 日本スーパーライト級王者の李健太(28=帝拳)が7日、後楽園ホールで開催された「第22回 WHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT」のメインイベントで、同級9位の山本ライアンジョシュア(30=ワタナベ)を迎えて初防衛戦に臨んだ。

 チャンピオンカーニバルMVPを受賞し、勢いに乗る李がチャンピオンの力を示したのか? それとも、タイトル初挑戦の山本がアップセットを起こしたのかーー。
李健太(帝拳)がV1達成!
 サウスポー李が左ストレート、左ボディアッパーを好打し先制。有効打を集めてポイントを加点。被弾した山本だが、距離を詰めて左右フックを繰り出した。前半終了時の公開採点は、49-46×2、50-45×1で李がリード。フィニッシュを狙う李は、多彩なコンビネーションで攻め立てたが、山本は驚異の粘りを見せて打ち返した。最終10回、李は回転力を上げて倒しにかかったが、山本も最後まで気持ちを見せた。
「相手の気持ちが折れず焦ってしまった」
 初防衛に成功した李だが、「相手が頭から突っ込んでくるのは予想していたが、簡単に心が折れなくて、5~6ラウンドから焦ってしまった。なぜか噛み合わなかった。挑戦者のつもりで戦ったが、心に隙ができたんですかね」と、大差判定勝ちにも笑顔はなかった。
「次戦に期待していてください」
 次戦は、最強挑戦者決定戦で対戦する同級1位の関根幸太朗(26=ワタナベ)対同級2位の渡来美響(25=三迫)の勝者と来年チャンピオンカーニバルで激突することが濃厚だ。李は、「人生を懸けてトレーニングして、試合に臨む」と、さらなる精進を誓った。
「負けたけど挑戦してよかった」
 一方、敗れはしたものの最後まで食い下がった山本。控室に戻ってくると渡辺均会長から、「よく頑張ったよ」と労いの言葉をかけられた。

 取材に応じた山本は、「最終ラウンドのボディブローが効いた。もっとパンチを打ち込みたかったが、考え過ぎてしまった。ただ、楽しくできた。結果はついてこなかったが、(タイトルマッチを)やって良かった」と、晴れやかな表情を浮かべた。
採点表