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[会見と公開スパー]2024.9.5

亀田興毅が期待する政所椋と花田颯が10月12日に次戦!

政所椋と花田颯がスーパーフライ級8回戦で競演

 10月12日(木)に愛知県国際展示場で開催される予定の「3150×LUSHBOMU vol.2」の追加カード発表会見と公開スパーリングが5日、大阪府内のジムで行われ、亀田興毅プロモーター肝入りの新鋭、KWORLD3ジム所属の政所椋(24)と花田颯(22)の出場と、それぞれの対戦相手が発表された。

 政所はスーパーフライ級8回戦で、WBOアジアパシフィック(WBO-AP) 同級5位 で、OPBF東洋太平洋フライ級9位のアルビン・カミケ(27=比)と対戦する。

 花田も政所と同じく、スーパーフライ級8回戦で、OPBF同級8位のデンマーク・ケビド(28=比)と対戦する。

 試合当日のメインイベントでは、IBFライトフライ級王者シベナティ・ノンシンガ(25=南ア)に同級2位の矢吹正道 (32=LUSH緑)が挑む 。

政所椋(24=KWORLD3)

 昨年10月の試合以来となる政所は、拳のケガによる手術明けの復帰戦。ケガが完治した今年の夏場からは、スパーリングも可能になり、所属するKWORLD3ジムの大毅会長が、政所をはじめ若手有望選手を引き連れて、フィリピン合宿を敢行した。

政所椋は昨年10月以来の復帰戦!

 世界6階級制覇王者のマニー・パッキャオ(比)が主催するジムで、同ジム所属選手とスパーリングを行った政所は「パッキャオさんのジムで、世界クラスの選手達とスパーリングをしたことは色々と勉強になったし、自信にもなりました。パッキャオさんからは『気持ちが強くて良い選手だ』と褒めていただき ましたが、『もっとステップワークを使わないといけない』とアドバイスもいただきまし た。今はステップワークの練習も取り入れています。パッキャオさんは、飲み物に関して水しか飲んでいないそうで、日本に帰国してからは、自分も飲み物は水だけにしました」と、レジェンドと貴重な時間を過ごしてきた。

 対戦相手のカミケの映像を確認したうえで、「ガンガン前に出てくるファイター。自分もファイターだけど、自分は距離も取れるし、自分の方が引き出しは多いと思う。試合では打ち合って倒したい」と強気な姿勢を見せた。目標に関して問われると「まずは、今回の試合でアジアランカーを倒して、上位ランカー、チャンピオンと、どんどん上を目指していきます」と今後の目標を語った。

亀田興毅の肝入り!

 今年の7月の再起戦を勝利した花田は「試合間隔が短いことは、かえって良かったです。前の試合のダメージもないし、前の試合で見つかった課題にすぐに取り組みながらスパーリングで修正していけるので」と語り、デビュー2戦目で現役世界ランカーに挑んで(8ラウンドTKO負け)から4戦目で、またしても格上の東洋太平洋ランカー、サウスポーのケビドへの“挑戦”すること関しては「サウスポーは慣れているし、嫌いじゃない。ここで勝てれば、ようやくランカーになれるし、絶対に倒して勝ちたい。アジアランカーと試合を組んでいただいて感謝します」と意気込みを語った。
 
 ケビド対策にも自信を示してくれた。「兄でトレーナーの誠がサウスポーなので、仮想・ケビドとして軽いスパーリングもしてもらっているし、サウスポーの弱点や攻め方も色々と教えてもらっているので心強いです」と双子の兄の花田誠トレーナーとのケビド対策も順調に進んでいる様子だった。

スパーリングを披露した花田颯(22=KWORLD3)

 会見後に、花田は兄の誠トレーナーと2ラウンドの軽めのスパーリングを披露。サウスポーを苦にせず、終始軽快な動きを見せた。弟との2ラウンドのスパーリングを終えた誠トレーナーは「颯は高校の時から自分と二人でマスボクシングをしていたし、アマチュア時代もサウスポーとの試合が多かったので、サウスポーが得意。東洋太平洋ランカー撃破に向けて、二人で頑張っていきたい」と、花田兄弟が“二人三脚”でランキング獲りを目指して行く。

スーパーフライ級が熱い!

 会見で二人の話を聞いていた亀田興毅プロモーターは「今、日本のスーパーフライ級はバンタム級に負けないくらい熱い階級。政所選手と花田選手の他にもWBCユース王者のLUSHジムの佐野遥渉選手やKWORLD3ジムにも森脇龍星選手がいるし、他のジムでもワタナベジムの横山葵海選手や志成ジムの吉良大弥選手も世界王者候補と言われている。20代前半のハイレベルな若い選手の層が非常に厚い。今はバンタム級の主要4団体の王者が全て日本人の選手だし、昔は“黄金のバンタム”と言われていたけど、近い将来、“黄金のスーパーフライ” と言われる時代が来るかもしれない。10月に試合をする政所選手と花田選手には、このハイレベルな選手達の中でも、試合を観た人から“この選手は強い”と言われるようなアピールをしてもらいたい」と両選手への大きな期待を語った。10月12日の「3150×LUSHBOMU vol.2」は、ABEMAにて全試合生中継される。