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[一夜明け会見]2024.9.4

井上尚弥! 早くも12月に標準!

今回もモンスターが魅せた!
 世界スーパーバンタム級4団体統一井上尚弥(31=大橋)が4日、横浜市内のジムで行われた一夜明け会見で挑戦者のTJドヘニー(37=アイルランド)との一戦を振り返った。

 井上は、昨日(3日)、有明アリーナでTJ・ドヘニーに7回TKO勝ちし、王座防衛に成功。世界戦通算23勝目で、日本人歴代世界戦の勝利数で単独1位となった。
「丁寧に慎重にできた」
 顔に傷一つなく会見に臨んだ井上は、「陣営の作戦通り、東京ドームでの1ラウンド目のミスからの改善で、慎重に冷静にボクシングを徹底することができた。映像を見返したが、やっている(ときに感じた)感覚より良かった」と、納得の表情を浮かべた。
終始、プレッシャーをかけた
 井上真吾トレーナーは、「指示通りに、すごく丁寧にやっていたと思うし、最後はあのような形(ドヘニーが腰を痛めてのレフェリーストップ勝ち)となったが、最初からボディを入れていて、ダメージの蓄積であのような形になった。ドヘニー選手は左を狙っていて、ドンピシャで当たってはいないが、良いタイミングで当たりかけていたりと、最後まで怖かった。しかし、気負うことなく、慎重に丁寧に戦っていて、自分としては良い試合だった」とルイス・ネリ(メキシコ)戦からの進化に手応えを感じていた。
進化はとどまることを知らない
 大橋秀行会長は、「最後は消化不良的な形で終わってしまったが、1ラウンドからプレッシャーをかけて、100点に近い出来だった」と、付け入る隙を与えず完勝したモンスターのパフォーマンスに合格点を与えた。

 次戦は、都内の会場での開催が濃厚だが、来年は米国ラスベガス、そして全国行脚も視野に入れている。「予定はないが」と前置きした上で、視察を兼ねてプロ野球日本ハムファイターズの本拠地「エスコンフィールドHOKKAIDO」で、野球観戦したことを明かした。
内容で魅せたビッグイベント!
 昨日のイベントは、5試合すべてがメインイベント級の超豪華ラインナップで、期待通りの盛り上がりを見せた。大橋会長は、「台風が来て心配だったが、前売りの段階で95%売れて当日券も売れた。下町選手(下町俊貴=グリーンツダ)と佐々木選手(佐々木尽=八王子中屋)も良かったし、ボクシング界にとって活気のある興行だった。これからも良い道を開いていける」と、ビッグイベントを総括した。
次戦は12月にサム・グッドマン(豪)との一戦が濃厚!
 井上は「フィニッシュシーンとしては、少し不完全燃焼で終わってしまったが、次戦は12月で短いスパンでやれるということなので、気持ちを切らさず気持ちを高めていきたい」と、次戦で対戦が濃厚なIBF(国際ボクシング連盟)・WBO(世界ボクシング機構)同級1位のサム・グッドマン(25=豪)との防衛戦に目を向けた。「グッドマンは、すごく正統派のイメージ。アフマダリエフ(ウズベキスタン)は、まだタパレス戦しか見ていないので、まだなんとも。決まればしっかりと考えたい」。2週間ほど休養して、ジムワークを再開する。