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[記者会見]2024.8.31

井上尚弥とTJ・ドヘニーが対面!

決戦まで残り3日!
 9月3日(火)、有明アリーナで開催される「NTTドコモ presents LeminoBOXING」の記者会見が31日、横浜ベイシェラトンホテルで行われ、世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31=大橋)と挑戦者のTJ・ドヘニー(37=アイルランド)が、それぞれに意気込みを語った。

 試合の模様は、Leminoで独占無料ライブ配信される。
「納得する試合をする」
 マイクを握った井上は、「トレーニングも順調にこなすことができて、すごく良い状態に仕上がっている。4つのベルトを持って防衛戦をすることに誇りを持って、9月3日は自分の中で納得する試合をしたい」と完勝宣言した。

 ドヘニーに会ったのはこれが初めてではなく、ジャフェスリー・ラミド(24=米)との試合前(昨年10月)に、大橋ジムでトレーニングしたのを見かけたようで、「中嶋一輝を倒した後、リング上で僕と戦いたいと発言していたが、その時はまさか戦うわけはないだろうと思っていたが、その後ラミドを倒し、東京ドームでKOしてから意識し始めた」と語った。

 「(ドヘニーの)ファイトスタイル自体は、少しずつ変わってきていて、すごく良いパフォーマンスを見せている。非常に怖い試合をする選手なので、当日が楽しみ」と、決戦を心待ちにしていた。
「歴史を作る」
 中嶋一輝(31=大橋)、ラミド、そして東京ドームでフィリピンの刺客を倒して、ビッグチャンスを掴んだドヘニーは、「これ以上ないくらい仕上がっている。ボクシングを生業として人生を懸けている男として、4団体のベルトを持っている井上をリスペクトしている。しかし、9月3日のリングでは(リスペクトを)一旦、置きたい。ベルトを奪い返す」と、静かに闘志を燃やした。
「簡単な試合にはならない」井上尚弥
 5月6日に行われたルイス・ネリ(29=メキシコ)戦は、初回に初めてのダウンを喫して驚かせた。井上は、「あの1ラウンドがあったからこそ、自分は強くなれたと思う。ボクシングに対する向き合い方も変わった。感覚的にすごく良い経験ができた。それがプラスにできるように慎重に戦いたい」と前向きに捉え、「(ドヘニーは)体も大きいですし、当日も自分以上にリカバリーしてくると思う。そんな相手だからこそKOしたいし、KOだけではなく判定決着になっても、ボクシングの魅力を伝えていきたい。KOでも判定でも、どちらも準備している。ドヘニーを軽くは見ていない。皆さんが言うほど簡単な試合にはならない」と緊張感を漂わせた。
ボブ・アラムCEO
 トップランク社のボブ・アラムCEO(最高経営責任者)は、「私の計画としては、年内にもう一度、日本で試合をして、来年はラスベガスで1試合させたい。ドジャースの大谷(大谷翔平)が試合をする時に、たくさんの日本人が見に来るように、井上選手がラスベガスで試合をした時に、(大勢の観客が)日本から来てもらえたら」とプランを明かした。

来年はラスベガスでの試合が浮上!

 井上は、2020年11月(ジェイソン・マロニー戦)と2021年6月に(マイケル・ダスマリナス戦)にラスベガスのリングに上がっているが、この時はコロナ感染対策のため無観客で行われた。来年、大観衆の中でモンスターがラスベガスのリングに上がる可能性が出てきた。
大橋秀行会長
 大橋秀行会長は「ドヘニー戦をクリアした上で」と前置きした上で、次戦はIBF(国際ボクシング連盟)、WBO(世界ボクシング機構)同級1位のサム・グッドマン(25=豪)との防衛戦を日本で行う可能性を示唆した。「来年は、ラスベガスでの試合の可能性もある。前人未踏のことをやっていくのが井上尚弥。慎重に選んで決めていきたい」と語った。