レラト・ドラミニ(南ア)は亀田和毅陣営の視察を警戒!
8月24日に大阪・大和アリーナで開催される「3150× LUSHBOMU vol.1」のメインイベント、IBF世界フェザー級指名挑戦者決定戦で、同級3位の亀田和毅(33=TMK)と対戦する、同級 2 位のレラト・ドラミニ(30=南ア)が19日、大阪府内のジムで練習を公開した。練習前には会見を開き、ドラミニとマネージャーのコリン・ネイサン氏が質問に答えた。
公開練習には、亀田和毅陣営の亀田史郎トレーナーも駆けつけ、ドラミニ陣営に質問するなど、試合へ向けた“前哨戦”ともいえる、両陣営によるやり取りがあった。
下記、会見での一問一答
Q.来日して 3 日間経過したが、日本の暑さへの適応や現在のコンディションは?
ドラミニ:日本の暑さは全く問題ない。順調に調整できているし、コンディションは良い ですね。
Q.改めて、対戦相手の亀田選手の印象は?
ドラミニ:スピードがあって良いボクサーだと思いますよ。
Q.空港でのインタビューでは、亀田選手の印象を「普通のボクサー。何も恐れるものはな い」と語っていたが?
ドラミニ:オレは試合で対戦する選手を、自分より優れていると思ったことは、一度もない。亀田も同じで、自分より優れているとは思っていない。
Q.8 月 10 日に行われた IBF 世界フェザー級タイトルマッチは挑戦者アンジェロ・レオ (米)が王者ルイス・アルベルト・ロペス(メキシコ)に10回KO勝ちしたが、試合は観ましたか? 新王者はどう思いましたか?
ドラミニ:試合は観ました。ずっとロペスをターゲットにしていたから、(彼が負けて)多少びっくりはした。新王者のレオも良い選手だと思うが、オレは勝つ自信がある。
Q.8 月 24 日の亀田選手との試合は、どのような試合をしたいですか?
ドラミニ:試合の作戦は今、言うことはできない。
亀田史郎トレーナー:和毅は 2023年10月の試合からトレーナーをオレに変更している。 その点は注意した方がいい。
ドラミニ:トレーナーが変わることはよくあること。トレーナーが変わってどうなるか、 試合を楽しみにしておきます。
亀田史郎トレーナー:和毅はボクシングスタイルを攻撃的なスタイルに変更しているが、それに関しては?
ドラミニ:攻撃的なスタイルで、接近戦で勝負してもらえた方が、自分はやりやすいね。
Q.2023年の10月の試合から、3月31日に予定されていた亀田和毅戦が流れ、その後に アーノルド・ヘガイ選手との試合が流れ、試合間隔が空いたがその影響はあるか?
ドラミニ:全く影響はない。試合が延期になることや中止になることは、ボクシングではよくあること。自分は常にトレーニングしていたから、試合間隔が空いた影響はない。
亀田史郎トレーナー:日本では最近、計量オーバーが多発している。体重の方は大丈夫か? 計量計量オーバーだけはやめて欲しい。
ドラミニ:今までのキャリアで、計量オーバーしたことはない。それは心配しないでもらいたい。
Q.最後に、試合を楽しみにしているボクシングファンへメッセージをください。
ドラミニ:8月24日の試合では、また自分が勝ちます。試合を楽しみにしてください。良い試合をお見せします。
会見後、しばらくドラミニのチームがミーティングをしてから行われた練習では、ドラミニは練習用のバンテージこそ巻いたものの、ボクシングシューズを履かずにリングイン。 その後、ぎこちないサウスポースタイル(ドラミニは、本来オーソドックススタイル)でのシャドーボクシングを30秒ほど見せたあと、マネージャー兼トレーナーのネイサン氏もドラミニ同様にシューズを履かずにリングインし、ドラミニはネイサン氏が持つミットにサウスポースタイルのまま、軽くパンチを打ち込むが、そのミット打ちも30秒ほどで終了。
ドラミニ陣営は敵陣の視察を警戒したのか、全く手の内を明かさずに公開練習を終了した。
ドラミニの公開練習を視察した亀田史郎トレーナーは「ドラミニは真面目。こっちが盛り上げようとしても、全然しゃべらんな。普通のことしか言わん。(2023年10月の試合での)イメージでは、もっと大きいイメージがあったが、今日、実際に会ったら小さかった。 これなら、パワーアップした和毅が吹っ飛ばすと思う。試合を楽しみにしといてください」 と、試合前の敵陣視察に十分な収穫を得たようで、試合に向けた亀田の仕上がりにも十分な手ごたえを得ている様子だった。