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[試合後談話]2024.8.16

日本フライ級王者飯村樹輝弥! 神戸から乗り込んできた見村徹弥を迎えてV3戦!

飯村樹輝弥(角海老宝石)の左ボディ!
 日本フライ級王者の飯村樹輝弥(26=角海老宝石)が16日、後楽園ホールで開催された「第21回 WHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT」のセミファイナルで、同級4位の見村徹弥(28=千里馬神戸)を迎えて3度目の防衛戦に臨んだ。
飯村樹輝弥(角海老宝石)がV3に成功!
 長身の見村がジャブを飛ばしながら右を狙うのに対し、飯村は距離を詰めて、積極的な攻撃を展開。4回には右カウンターで顔を弾き、ジャッジに攻勢をアピールした。前半終了時の公開採点では、49-46×1、50-45×2で飯村がリード。中盤に入っても、飯村はテンポの良い攻撃で、ポイントを加点。終盤、逆転を狙う見村は、左フックをねじ込んだが、連打につなげることができなかった。
「倒し切れず課題が残った」
 防衛に成功した飯村は、「前回の試合と似たタイプの相手に対し、同じような展開になってしまった。作戦通りだったが、倒せなかったのは実力不足で、課題が残った。周りがサポートしてくれたありがたみと感謝がパワーになった。この感謝を忘れないように日々を過ごしていきたい」と、冷静に試合を振り返った。
「目指すは世界」
 8月1日(木)に真成美夫人が第一子となる長女を出産。この日もサブセコンドについてサポートした。飯村は、試合の1ヶ月前から自宅近くにウィークリーマンションを借りて調整していたため、まな娘と一緒に過ごす時間は少なかったが、「これから一緒に過ごして、(父親としての)実感が湧いてくると思う」と笑顔を見せた。

父になって初勝利

 飯村が見据えているのは、世界王者だ。「チャンピオン以外は、1位も15位も同じ。周りに笑われようが、チャンピオンになる。それが信念」と言葉に力を込めた。
「攻め切ることができなかった」
 一方、悔しい結果となった見村は、「前半、ポイントを取りたかったが、攻めきれなかった。チャンピオンは、ポイントを取り切る上手さがあり、打ち終わりを狙われた。この場所(タイトルマッチ)に立てるボクサーは、ほんの一握り。皆のおかげでタイトルマッチのリングに上がれたので、結果で恩返しをしたかった」と悔しさをにじませた。それでも、「この経験を糧にまた頑張ります」と前を向いた。
採点表