フライ級はビッグウェーブの予感!
軽量級ファン必見のフライ級トップ戦線! 世界3階級制覇目前の京口紘人(30=ワタナベ)が5月に格下のビンス・パラス(25=比)に判定で敗れたところから、フライ級の細波が大きな波に発展してきた。世界ランカーに留まっている京口には、リベンジと世界最前線返り咲きを果たしてもらいたい。
ライトフライ級のWBC(世界ボクシング評議会)とWBA(世界ボクシング協会)の2本のベルトを返上した寺地拳四朗(32=BMB)が、フライ級に転級する意向を伝えるとWBAは、早々にフライ級1位の座を拳四朗に用意した。
WBAの世界チャンピオンは、東京ドームで初防衛に成功したばかりのユーリ阿久井政悟(28=倉敷守安)。軽量級屈指の日本人元世界チャンピオンらとのマッチアップの可能性を考えると、期待に胸のザワザワが止まらない。
現在、WBCの世界王座は空位となっているが、8月9日にIBF(国際ボクシング連盟)の王座決定戦がメキシコで行われる。同級1位のアンヘル・アヤラ・ラジザバル(24=メキシコ)と、日本のリングでも戦ったことがある同級3位のデーブ・アポリナリオ(25=比)の全勝対決に注目したい。
この階級は、日本の若い選手達も力をつけてきている。WBO-AP王者の畑中建人(26=畑中)は、8月12日(振休・月)、名古屋国際会議場イベントホールにて、同級2位で、WBC世界8位・WBA世界15位のタナンチャイ・チャルンパック(24=タイ)の挑戦を受ける。
日本チャンピオンの飯村樹輝弥(26=角海老宝石)は、8月16日(金)に後楽園ホールで、見村徹弥(28=千里馬神戸)の挑戦を受ける。タイトル初挑戦の見村は、安定感が出てきたチャンピオンの3度目の防衛を阻むことができるかー。楽しみなカードだ。
長月の陣も見逃せない。日本ライトフライ級ユース王者の尾崎優日(21=大成)が、フライ級10回戦で、日本フライ級5位の浅海勝太(29=ハラダ)と対決。9月8日(日)、エディオンアリーナ大阪のメインイベントだ。