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[試合後談話]2024.7.31

藤原茜vs若狭与志枝! 意地の打撃戦に後楽園ホールが揺れた!

意地のぶつかり合い!
 日本女子フェザー級タイトルマッチが、後楽園ホールで開催される「DANGAN」のメインイベントにて行われ、王者の藤原茜(37=ワタナベ)と同級1位の若狭与志枝(36=花形)が壮絶な打撃戦を繰り広げた。
若狭与志枝(花形)が王座奪還!
 初回から、若狭が距離を潰して、左フックで先制攻撃。藤原は真っ向から打ち合ったが、受けに回ってしまいペースを掴めず。その後も若狭は、回転力を活かした連打で攻め立てて、ポイントを加点。藤原も要所要所でワンツーを決めたが、若狭は手数で押し切り攻勢を印象付けた。最初から最後まで、激しい打撃戦を繰り広げて、会場は熱気に包まれた。ベルト奪還に成功した若狭は、リング上でうれし涙を流した。
「気持ちで上回った」
 試合後、取材に応じた若狭は、「応援を力に変えることができた。三好さん(三好喜美佳=川崎新田)に勝っているだけあって強かったが、今回は気持ちで上回った。ボクシングは楽しい。辞められないですね!」と笑顔が弾けた。

応援を力に変えた

 2022年2月と10月に三好に連敗を喫した若狭は、「やる気が起きなかった」と練習も休みがちになり、暴飲暴食。一時は体重が80kgを超えた。「このままではいけない。何かを変えたかった」と、かつて働いていた郵便局に5年ぶりに復職すると、周りの人たちの働きぶりを見て、気持ちを入れ替えたという。
花形進会長も喜んだ
 花形進会長は、「今日はベルトを獲り返してやるという気持ちがすごかった。手数と馬力で押し切った。よく頑張ったよ」と、若狭の戴冠劇に目を細めた。

 今後の目標を聞かれた若狭は「もっと大きな試合がしたい」と抱負を語った。
「打ち合いに付き合ってしまった」
 一方、初防衛に失敗した藤原は、「練習でやってきたことを出したかったが、打ち合いに付き合ってしまった。手応えのあるパンチを入れたが、手数でポイントを取られるなら仕方がない」と悔しさをにじませた。
採点表