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[試合後会見]2024.7.14

沖縄では熱い拳闘!

WBO-AP女子Lフライ級王座決定戦

 琉球ジム主催の「琉球拳闘伝」が14日、沖縄・中城村体育館で開催された。メインイベントでは、WBOアジアパシフィック女子ライトフライ級王座決定戦、同級1位の池本夢実(28=琉球)と同級2位のニラチャポン・タノームサックシー(タイ)が拳を交えた。

池本夢実(琉球)が4回TKO勝利!

 池本がステップインのジャブから右ボディストレートを好打。距離を詰めて左ボディで削り、主導権を握ると、回転のある連打でアグレッシブな攻撃をアピール。試合が決まったのは4回、左ボディでくの字にさせると、ダウンを演出。再開後、ラッシュをかけて試合を終わらせた。

初のKO勝利を喜んだ

 ベルトを手にした池本は「結果を出せてホッとした」と安堵の笑顔を見せた。自身初のTKO勝利に「相手は思っていたよりフィジカルが強くて、(パンチを受けても)下がらなかったが、10ラウンドの中で要所でダメージを与えていければ(倒せると)思っていた」と振り返り、「ダウンを奪った左ボディは、練習していたパンチ。1ラウンドに相手が上を警戒してボディが空いていたので、ジャブから崩して思い通りのボディで倒すことができた」と喜びの表情を見せた。

左:仲井眞重春チーフトレーナー<br>右:仲井眞重次会長

 この一戦には、ある思いを抱いていた池本。「今日の試合は(仲井眞重次)会長が会長としてセコンドに入る最後の試合なので、絶対良い結果で終えたかった」と口にした。
 
「普段の試合前のバンデージは、右手が重春チーフトレーナーが、左手は重次会長が巻く担当だが、今日は両手とも会長が巻いてくれたので、絶対に勝ちたかった」。「(KO勝利という)内容にもこだわり、とにかく結果を出せて、感謝の気持ちを形にできて、良かった」と思いを言葉にした。

アジアは通過点。世界を獲る!

 今後に向けて、「アジアのベルトは通過点。世界を獲ってから(自分の中では)チャンピオンだと思っているので、世界タイトル挑戦に向けて、さらにレベルを上げていきたい」と決意を新たにした。

右:具志堅日向(琉豊)が4回KO勝利!

 セミファイナル、54.0kg契約8回戦では具志堅日向(22=琉豊)がポンテープ・ブンチャーリー(タイ) と対戦した。
 
 サウスポー具志堅は、スピードのあるジャブから切れ味鋭い左ストレート、右フックをヒット。2回には試合の主導権を掌握すると、4回に強烈な左ボディアッパーを突き刺しダウンを奪うと、ポンテープに10カウントを聞かせて、試合を終わらせた。

タフな相手を倒せた。

 ダメージなく勝利した具志堅だが「最初は動きが固かったです。相手のパンチの軌道がわかりづらくて、なかなか踏み込めなかった」と苦笑いを浮かべ、反省の弁を口にした。「今日の相手は粘り強く、上だけで倒すのは難しいので、ボディをキーポイントにしていた」と振り返ると、「タフな相手にKO勝利を収めることができて良かった」と笑顔を見せた。

「ユースタイトルを狙う」

 4戦全勝(3KO)とした具志堅は「ユースタイトル」を目標に掲げた。「もし(チャンスが)来たら、タイトルを獲りたい」と意欲を示した。