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[パリ五輪]2024.7.11

日本代表の原田&岡澤が公開練習

1週間後に出国する岡澤と原田
 今月18日に日本を出発するパリ五輪ボクシング日本代表の男子57kg級・原田周大(専修大学)と同71kg級・岡澤セオン(INSPA)は、7月11日、東京・北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで公開練習を行い、好調をアピール。金メダル獲得への鍵には、そろって「徹底したアウトボクシング」を挙げた。
両選手の練習相手も集合した
 公開練習では、シャドーボクシング、ミット打ち、バッグ打ちをそれぞれ軽くこなすのみだった両者だが、その周りでは国内のトップ選手数名の姿も見えた。彼らとのスパーリングが、このトレーニングセンターでの日課に現在なっているという。
 
男子57kg級・原田周大
 それ以前に原田は、現WBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M・T)とのスパーリングも多くこなし、「パンチの角度など、前もって決めた課題に集中してスパーリングに取り組む方針が勉強になった」と振り返った。出場権を獲得した杭州アジア大会での原田は、徹底的に動き回るスタイルで銀メダルを獲得した。パリ五輪でも、このアウトボクシング、自称「勝ち逃げ戦法」に徹するという。目標には金メダルと答えたが「初出場なのでベストパフォーマンスをめざすことが大事。挑戦の気持ちで臨みたい」と目に力を込めた。
男子71kg級・岡澤セオン
 岡澤も、作戦には徹底したアウトボクシングと答えた。初出場だった東京五輪では「周りが見えないほど、熱くなりすぎていた」と反省したが、現在は精神的に安定しているという。同五輪で岡澤に勝ったロニエル・イグレシアス(キューバ)は、そのまま金メダルを獲得したが、以降はその実力を維持できていない。一方で岡澤は、半年後の世界選手権で金メダルを獲得した。「ピークを持ってくるタイミングの重要性を感じた。これから減量期間に入るが、現時点ではスパーリングの出来もいいし、(オリンピック本番に)ピークを持ってこられる自信がある。金メダルを獲った後でも、やりたいことがたくさんあるので、いい内容で金メダルを獲りたい」と話した。