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[試合後談話]2024.6.29

OPBF王者の成田佑美が地元で再起!

成田佑美(姫路木下)が魅せた!
 OPBF東洋太平洋女子ライトフライ級王者の成田佑美(35=姫路木下)が29日、兵庫・117いいなスポーツアリーナ(加古川市日岡山体育館)で開催された「WORLD CHALLENGE GLOVE 39」のセミファイナルに出場。女子ライトフライ級8回戦でニチナート・プラブプレン(24=タイ)と対戦した。
6回TKO!
 初回から成田がプレスをかけて、右オーバーハンドを好打。攻撃の手を緩めずダメージを与えると、6回に右ストレートから連打を浴びせ、フィニッシュに持ち込んだ。
「地元で勝ててうれしい」
 約1年半ぶりの再起戦を勝利した成田は、「久しぶりの試合で、めちゃくちゃ緊張した。相手の情報がなく、攻めてくると思ったら、カウンターで待つタイプなのかと。地元で勝つことができてうれしい」と安堵の表情を浮かべた。
「ボクシングが楽しい」
 2022年12月に天海ツナミ(39=山木)とのWBA女子世界ライトフライ級挑戦者決定戦で敗れてからリングから遠ざかった。その後、昨年3月に姫路市にパーソナルトレーニングスタジオを開設した。

 このまま引退することも考えていたが、「パーソナルスタジオのお客さんから『リングに上がっているところが見たい』という声を聞いて、頑張る姿を見せたい」と昨年8月からジムワークを再開し、この日を迎えた。

 成田は「今日の試合で勝つことしか考えていなかったので、目標はまだ決めていない」と具体的には挙げなかったが、「お客さんが楽しくなる試合をして、会場を沸かせたい」と語った。
前田宝樹(姫路木下)が復活!
 日本女子フライ級5位の前田宝樹(20=姫路木下)は、女子49.5kg契約8回戦でウィパダ・スリホン(21=タイ)と拳を交えた。前田が前後の動きを意識しながら、積極的な攻撃を披露。3回に右フックでダウンを奪うと、4回に左ボディで倒した。
「冷静に戦うことができた」
 試合後、取材に応じた前田は、「どうしても上半身が突っ込んでしまうので、冷静に戦うことを心掛けた。初回は突っ込んでしまったが、セコンドの指示を聞いて戦うことができた。周りのサポートのおかげで、勝つことができた」と声を弾ませた。

 これまでフライ級を主戦場としてきたが、今回は49.5kg契約戦でリングに上がった。陣営によると、ライトフライ級でタイトル挑戦のチャンスを探っていくという。前田は「決められた試合を勝っていき、チャンピオンになりたい」と抱負を語った。