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[試合速報と談話]2024.6.16

北九州は鮮烈KO連発に大熱狂!

福岡の新星が躍動!
 HKスポーツジム主催の「HonKi Battle vol.1」が16日、福岡県小倉北体育館で行われ、全6試合で、それぞれに思いを乗せた拳がぶつかり合った。

 メインイベントのフェザー級8回戦では、岡本恭佑(20=HKスポーツ)がウォーラポン・ヨーティカ(タイ)を迎えた。初の自主興行のメインイベントを任された岡本の再起戦に会場が固唾を飲んだ。
岡本恭佑(HKスポーツ)が強烈KO!
 開始から鋭いジャブの差し合いで激しく牽制する両者だったが、プレスを強めた岡本が上下にパンチを打ち分け、ペースを支配。3回にガードを固めるウォーラポンへ、岡本の左ボディがジャストミート。会場に響き渡るような炸裂音の後、ウォーラポンが崩れ落ちた。そのまま10カウントが数え上げられ、岡本が地元北九州でのメインイベントで大歓声を巻き起こした。
「皆様のおかげで」
 試合の感想を問われた岡本は、「自己採点は10点。ダメダメだったが、来てもらったお客さんの前でKO勝利を見せられた、そこは良かったですね」と謙遜の表情。「あまり気負いはせずに、合間に入れ込んだ倒すパンチの一つが綺麗に入った。試したい事、練習した事をやれた試合だった。自分のボクシングを全ての部分で底上げして、高いレベルにして行きたい」と分析し、「地元で試合が出来て良かった。会長のおかけです。この興行に本当の多くの方が協力してくれた。関わってくださった皆様に感謝したい」と笑顔で締めくくった。
「頭一つ抜けられるように」
 セミファイナルのスーパーバンタム級8回戦では、平野岬(27=三松スポーツ)がポンサコン・ウォンウィチアン(タイ)と対戦、初回TKO勝利で強さを見せた。

「固くならず、脱力したパンチを意識した。良い感触でダウンが取れたので、最後は倒しに行った」と語ると「(拳の怪我も治って)コンディションが整ってきている。パンチに力を乗せられるようになった、一つ一つ勝つことが大切。この階級で頭一つ抜ける強さを見せられるように、しっかりと練習をしていきたい」と前を見据えた。
「安心感があった」
 スーパーフェザー級6回戦では、山名生竜(22=HKスポーツ)が末吉史明(32=FUKUOKA)と対戦し、6回TKO勝利を収めた。

 試合を終えて「練習した事を出して、試合中も試行錯誤しながら闘えた。中盤、左ストレートが中々決まらなくなったので、アッパーを織り混ぜた。そこが上手く行って良かった」と笑顔を見せると、「地元での興行は、どこを見ても知った人が応援に来てくれている。安心感があった」と勝利に笑みをこぼした。
「世界に通じる選手を」
 ジム開設から17年目に初の自主興行を開催したHKスポーツジムの桑原秀彦会長は、選手達の試合を振り返ると「岡本のボディは効く。選手達はよく頑張った。自主興行の大変さもあったが、全て選手達の為ですから。ご協力頂いた皆様に感謝したい。これから興行をするにつれて、一試合ずつ成長して、世界に通じる選手になっていって欲しい。試合を重ねて、毎日の練習のレベルアップにも繋げていってくれれば」と、温かくも真剣な眼差しを選手に向けた。