[ショートインタビュー]2024.6.14
ハマのタイソンに注目!
田中空(大橋)
アマチュア66戦58勝(39RSC)8敗、全日本選手権優勝の実績を持つ田中空(23=大橋)は、6月25日(火)、後楽園ホールで開催される「Lemino BOXING フェニックスバトル117」で、韓国ウェルター級8位のキム・ドンヨン(29=韓国)を相手にデビュー戦に臨む。
父・田中強士氏は、元日本ミニマム級2位、祖父の日出夫さんも元プロボクサー、強士氏の大叔父の昇さんは、元日本フェザー級王者というボクシング一家だ。3歳からグローブを握った田中空は、持ち前の強打で、キッズ時代から名前が知られた存在だ。日本人初の世界ウェルター級チャンピオンを目指す田中に話を聞いた。
父・田中強士氏は、元日本ミニマム級2位、祖父の日出夫さんも元プロボクサー、強士氏の大叔父の昇さんは、元日本フェザー級王者というボクシング一家だ。3歳からグローブを握った田中空は、持ち前の強打で、キッズ時代から名前が知られた存在だ。日本人初の世界ウェルター級チャンピオンを目指す田中に話を聞いた。
大学4年で全日本選手権優勝
ボクシングを始めた時からプロボクサーを目指していた田中は、高校卒業後にプロ入りすることも考えたが、周りの勧めとトレーナーを務める強士氏と話し合う中で、「今すぐにプロに行っても通用しないのではないか。大学のリーグ戦はレベルが高いので、4年間(大学でボクシングを)やってからプロに進んでも遅くはない」と、東洋大学に進学した。オリンピック出場を目指したが、予選で敗退。大学4年時、全日本選手権で優勝を果たした。
打ち合いが得意
テンポが速く、アマチュアボクシングで成績を残すには、時間がかかった。それでも得意とする打ち合いのスタイルは変えなかった。「捕まえきれずに負けることが多かったが、それでも何か打開策はあるはずだと思った。プロ仕様のスタイルを崩さずに、アマチュアでも通用する戦術を練習していた。自分は前に出るしかないので、いかに短い時間で自分が得意な距離に持ち込むか」。アマチュアで勝てるスタイルを模索する中、大学3年時から徐々に手応えを掴んだ。
「マイク・タイソンのように倒す」
ニックネームは「ハマのタイソン」。幼少期からずっと元世界ヘビー級チャンピオンのマイク・タイソン(米)に憧れて、強打を磨いてきた。「自分はウェルター級の中では、身長が低い(165cm)。タイソンもヘビー級では小柄だったが、大きな相手をなぎ倒していて、かっこいいなと思った」。
「佐々木尽選手と戦いたい」
田中が世界を目指すウェルター級だが、国内ではOPBF東洋太平洋・WBOアジアパシフィック王者の佐々木尽(22=八王子中屋)が君臨しており、存在感が際立っている。「日本でトップを走っている選手。いつかそ、こまでたどり着きたい」と、同い年のチャンピオンを意識している。
強士トレーナーと頂点を目指す!
「打ち合いの面白さを見てほしい。デビュー戦から魅せますよ」。田中の強打爆発に期待だ!