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[試合後談話]2024.6.7

山内涼太vs神崎靖浩! KO決着!

実力者対決!
 元WBOアジアパシフィック・フライ級王者の山内涼太(29=角海老宝石)と元日本ユース・スーパーフライ級王者の神崎靖浩(23=倉敷守安)が7日、後楽園ホールで開催された「DANGAN 267」メインイベント、51.9kg契約8回戦で対戦した。試合は、初回から大きく動いた!
山内涼太(角海老宝石)がKO勝ち
 神崎がジャブからワンツーで仕掛けるが、山内はプレスをかけて、右フックでダウンを演出。ラウンド終了間際、左フックでダウンを追加し、絶好のスタートを切った。ポイントを挽回したい神崎は、右アッパー、ワンツーを好打するが、山内はすぐに左ボディを返して譲らず。その後も激しく打ち合ったが、山内の有効打が上回り、神崎にダメージを与えた。5回に連打でダウンを奪った山内は、6回に右フックから一気にスパートして、レフェリーストップに持ち込んだ。
「井岡さんのアドバイスが参考になった」
 3試合連続KO勝ちの山内は、「最近は、日本選手に負けていたので、久しぶりに勝ててホッとしている。初回にダウンを奪ったのは良かったが、狙いすぎてしまい、パンチをもらってしまった。ただ、今日はもらっても、すぐに打ち返してペースは渡さなかったので、そこは良かったと思う」と冷静に試合を振り返った。

 この試合に向けて、WBA(世界ボクシング協会)スーパーフライ級王者の井岡一翔(35=志成)とのスパーリングで調整した山内は、「井岡さんから試合中のメンタル面でのアドバイスをもらって、それがすごく参考になった」と語った。
タイトル奪還へ!
 今後の抱負を聞かれた山内は、「会長や阿部さん(阿部弘幸トレーナー)と相談して、今後のことは決めたい」と具体的な目標は挙げなかった。

 現在、日本フライ級1位、WBO-APスーパーフライ級9位の山内。日本フライ級王座は、同門の飯村樹輝弥(26)が保持しているため、アジア王座に標準を合わせそうだ。
「ダウンして焦ってしまった」
 一方、連勝がストップした神崎は「初回にダウンして焦ってしまい、自分のボクシングができなかった。(山内選手は)後半の追い上げ方と、パンチを出すタイミングが上手い。技術の差を感じた」と気丈に試合を振り返った。