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[試合後談話]2024.6.4

歌舞伎町が激震! 31秒KO!

すごいKO!
 元日本ランカーの福本祥馬(33=ランド)と落合佑季也(27=足利)が4日、新宿FACEで開催された「新宿 歌舞伎町 BOXING」のメインイベント、スーパーウェルター級6回戦で対戦した。

 5年2ヶ月ぶりにカムバックした福本と、アマチュア80戦54勝26敗を経てプロデビューした落合による注目の一戦は、驚きの結末を迎えた!
落合佑季也(足利)がKO!
 両者ともガードを固めて真っ向から打ち合う中、落合が右アッパーから左ボディを突き刺し、ダウンを演出。なんとか立ち上がった福本だったが、レフェリーは10カウントを数え上げた。落合が衝撃の初回31秒KOで、デビュー戦を飾った。
「狙っていたパンチ」
 試合後に取材に応じた落合は、「様子を見て2~3ラウンドで行けたらと思っていたが、距離が噛み合った。右アッパーからの左ボディは、練習していたパンチ。不思議と緊張せず、自分は(アマよりも)プロの方が合っていると思った」と、会心の勝利に笑顔が弾けた。
足利から頂点を目指す!
 群馬県出身の落合は、白鷗大学足利高校でボクシングを始めると、平成国際大学に進み活躍。大学卒業後は地元で就職し、正社員として働きながら全日本社会人選手権準優勝の実績を残した。

 その後、コロナ禍で試合ができず、プロ入りを決意した。試合前は、大学の先輩で前日本バンタム級王者の堤聖也(28=角海老宝石)に連絡を取り、減量面などでアドバイスをもらったという。

Sウェルター級で日本王座を目指す

 プロ入りする際、どこのジムに行くか迷ったそうだが、「高校時代の同期の父がトレーナー(小林光輝トレーナー/写真:右)をしていた縁で」と、2年前に栃木県の足利ジムに入門した。

 今後の目標を聞かれた落合は、「スーパーウェルター級で、日本チャンピオンを目指す!」と拳を握り締めた。
遠藤龍匠(19=川崎新田)が圧勝
 セミファイナル、ミニマム級4回戦では、遠藤龍匠(19=川崎新田)がナルベット・コーンヌアム(19=タイ)と拳を交えた。初回、遠藤は前後の動きを意識しながらジャブでダウンを奪うと、相手の動きを見切り、2回に強烈な左ボディでキャンバスに沈めた。

 3勝目を挙げた遠藤は、「ボディブローは狙っていたパンチ。ただ、意識しすぎて動きがギコちなかった」と、圧勝にも満足はしなかった。

「今年は必ず獲る」

 2度目の新人王トーナメントに参戦している遠藤は、シード選手のため9月に行われる準決勝から登場する。キッズ時代とアマチュア時代に準優勝は何度も経験しているが、優勝の経験はないという。遠藤は「次は失敗できない。何としても獲る」と言葉に力を込めた。
川崎新田ジム所属の小稲直史(27)と遠藤龍匠(19)
 東日本新人王スーパーバンタム級4回戦では、小稲直史(27=川崎新田)と岩崎文彬(27=ハッピーBOX)が激突。右フック、左フックと立て続けにダウンを奪った小稲は、粘る岩﨑を振り切り、4回に左フックで倒して、フィニッシュにつなげた。

 大学4年の時にプロデビューし、初回KO勝ちした小稲だが、地元福井県で就職したためボクシングから離れた。しかし、「やっぱりボクシングがしたい」と、昨年1月に4年ぶりにカムバックした。

 今年が2度目の新人王挑戦の小稲は、「今年こそ、全日本新人王になる」と決意を口にした。