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[記者会見]2024.6.3

竹迫司登が参戦! 優勝賞金総額100万ドル

竹迫司登(ワールドS)が参戦!
 NSN(Never Say Never)社は3日、東京・青山ロッジで記者会見を開き、英大手マッチルームと楽天チケットの協力の下、ミドル級8選手によるトーナメント「PRIZE FIGHTER ミドル級トーナメント」を開催することを発表した。

 準々決勝は7月15日(月・祝)に大阪・大和アリーナで開催され、準決勝は10月、決勝戦は2025年2月に予定されている(場所未定)。当初このトーナメントは、3月31日(日)に「3150 FIGHT」との共同開催で行われる予定だったが、契約面で折り合いがつかず、直前で延期が発表された。

 出場予定だったIBF世界ミドル級12位のアナウエル・ヌガミセンゲ(28=フランス)に代わり、前OPBF東洋太平洋ミドル級王者の竹迫司登(32=ワールドスポーツ)が出場することを発表した。

 チケットは6月3日(月)、午後5時から楽天チケットで発売される。
KOボーナスも出る
 準々決勝は、勝者が15万米ドル(約2359万円)、敗者が7万5000米ドル(約1179万円)、準決勝は、勝者が25万米ドル(約3932万円)、敗者が12万5000米ドル(約1961万円)、決勝戦では、勝者が60万米ドル(約9440万円)、敗者は25万米ドル(約3932万円)のファイトマネーが支払われる。優勝者は、3試合で合計100万米ドル(約1億5734万円)を手にする。

 興行ごとに10万米ドル(約1573万円)のKOボーナスが支給される。例えば、4試合中、2試合がKO決着となれば10万米ドルを2選手で分けて、4試合中1試合がKO決着なら、KO勝利を挙げた1名の総取りとなる。
優勝宣言!
 「PRIZE FIGHTER」に緊急参戦する竹迫は、今年5月、韓国でテイジ・プラタップ・シン(37=豪)に判定負けを喫して王座を陥落したが、再起戦でビッグチャンスを掴んだ。前戦が終わり、すぐに大会のオファーがあったという竹迫は、「自分は運を持っていると思った。ファイトマネーに見合った試合を見せたい。世界からも注目が集まり、世界ランカーも出場するので、しっかりと(自分を)アピールする。ここで優勝して、世界上位ランカーまでいきたい」と抱負を語った。

優勝して世界上位ランカーへ

 拳を交えるディキンソンは、英国出身の24歳で、6戦全勝(2KO)のオーソドックススタイル。対戦相手の映像を見た竹迫は、「アグレッシブで、駆け引きをしながらプレスをかけてくる。パワフルなボクシングで、自分の持っている力を発揮して、倒して勝つ」とKO宣言した。
国本陸vs可兒栄樹はダイレクトリマッチ
 竹迫が勝ち進めば、準決勝で日本&WBO-AP同級王者の国本陸(27=六島)と可兒栄樹(22=T&T)の勝者と対戦する。「可兒選手はスパーリングをしたことがあり、パンチが強い選手。国本選手には一度勝っているが、それは過去の話。着実に強くなってチャンピオンになった選手なので、対戦が決まれば、しっかりと戦いたい」と日本人対決を歓迎した。

 国本対可兒戦は再戦(前回は、国本の6回TKO勝ち)となり、ノンタイトル戦となる見込みだ。

試合当日は、竹迫の誕生日

 竹迫は、「準々決勝は地元の大阪で行われ、試合当日は誕生日。自分のためにある大会じゃないかと思うくらい。自分が間違いなく優勝する」と言葉に力を込めた。
NSNクリスチャン・ジョベル専務
 NSNのクリスチャン・ジョベル専務(33=スペイン)は、「日本のボクシング界を盛り上げながら、日本人選手の架け橋となり、海外にも連れていき、成功させたい。それをやりながら、日本でのイベントもやっていきたい」と、日本での開催に意欲を示した。

 マッチルームボクシング社は、楽天チケットとNSNを相手に、今年から3年間で年3回(合計9回)の興行を日本で開催する契約を結んだという。ジョベル氏は、「世界トップの選手を来日させて、大きなイベントをやる企画も話し合っている」と語った。