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[試合後談話]2024.6.1

福岡のランカー決戦は壮絶な打撃戦!

フルラウンドの激闘となった!
 博多協栄ジム・北島ジム共催の「FUKUOKA BOXING SHOWDOWN~福岡から世界へ~VOL.1」が1日、福岡市立南体育館で行われ、全12試合で激闘が繰り広げられた。

 メインイベントのミドル級8回戦では、日本ミドル級2位の京原和輝(27=博多協栄)が同級7位の中田勝浩(32=井岡弘樹)を迎え、ミドル級ランカー同士の白熱した打ち合いを見せ、足を運んだ1000人の観客を盛り上げた。
京原和輝(博多協栄)が熱戦を制した
 京原が、ゴング開始からハイペースの打ち合いを展開してペースを握ると、試合終盤まで展開を維持。パンチに対応して猛追を仕掛けた中田の左右フックを受け、ピンチに陥ったものの、要所で右ストレートを好打し、主導権は渡さず。ゴールテープまで凌ぎ切った。
「これが自分のスタイル」
 開口一番に試合を振り返った京原は、「自分のボクシングというものが見つかってきた、理想の形はKO。今日も判定は頭に無かった」と語ると、「お客さんが見たいものは、打ち合う中で沸かせられるようなボクシングだと思うし、プロとして、そんなボクシングを大切にしたい」と、メインイベントに出場する責任感がついて出た。

 対戦相手については「体幹が良く、パンチの反らし方や受け方が上手かった」と語り、今後に向けて「チャンピオンに挑戦できる場所にもいる。もっとレベルの高い練習を積んで、ベルトを目指していく」と強い眼差しを向けた。
「相手が強かった」
 一方、惜しくも涙を飲んだ中田は、悔しさを滲ませながらも「純粋に相手が強かった、判定になった時に負けたと感じてしまった。負けです。あまり喋れず、すみません」と言葉少なくも、勝利への思いの強さを見せた。
「福岡市をホームに」
 今回の共催を務めた博多協栄ジムの粂田将彦会長は「選手達は、試合を経るごとに上手くなって来ている。近年は、福岡市での興行が少なくなっているので、今回の興行が出来て良かった。これからも続けていって、選手達も身近なお客さん(友人等)達にも来てもらいやすいと思うし、そんな方々が来てくれている前で、恥じない試合をするプロ意識を持って欲しい。その気持ちを、地元で興行をすることで感じてくれれば」と、選手達の成長を願った。
「もっと活気づけたい」
 そして共催である北島ボクシングジムの北島元会長は「初の共催だったが、スムーズに行うことが出来た。福岡市内での興行が少なくなっていたので、これから九州でも試合数が増えていけば、選手のモチベーションにも繋がると思う。そうやって、心が強い選手になっていってくれれば良いなと。お客さんの心を引き込むようなボクサーを育てて行きたい」と、福岡市南体育館では初となるボクシングイベントの成功に未来を見据えた。