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[試合後談話]2024.4.30

開始15秒! 試合が動いた!

日本ランカー対決!
 日本スーパーフェザー級4位の神足茂利(27=M・T)と日本ライト級2位の浦川大将(27=帝拳)が30日、後楽園ホールで開催された「パイオニアオブファイトVol.8 & 大和魂17」のメインイベント、ライト級8回戦で対戦した。

 上位ランカー同士の一戦は、いきなり動いた!
浦川大将(帝拳)がKO勝ち
 ジャブの差し合いで始まった試合は、浦川が左でダウンを奪った。2回以降も浦川はジャブからワンツーにつなげてペースを維持。神足は右フックを叩きつけたが、守勢を強いられた。5回、浦川が右フックでグラつかせると、追撃の右で2度目のダウンを演出。6回、浦川はワンツーで神足の腰を沈めさせ、連打でフィニッシュに持ち込んだ。
「強さに磨きをかける」
 再起戦を飾った浦川は、「倒そうとは思っていなかったが、いつも練習でしていたパンチ」と、開始早々ダウンを奪ったジャブについて振り返り、「右ストレートを無理に打たないようにした。しかし、右の振りが大きくなったのは、これから改善していかないといけない」と、快勝にも決して気を緩めることはなかった。

 昨年11月、三代大訓(29=横浜光)との日本王座挑戦者決定戦で敗れてから試行錯誤した。「自分のボクシングの良さを活かしつつ磨き上げた」。4月9日(火)、三代が日本ライト級新チャンピオンに就いた。浦川は「自分にとってありがたい構図」と、再戦での王座挑戦に色気を見せたが、「今のままではダメなのはわかっている。強くなるしかない」と、さらなる飛躍を誓った。
「ムキになってしまった」
 一方、悔しい敗戦となった神足は、「最初にダウンしてムキになってしまった。簡単に打たせすぎてしまった。スパーリングの調子は良かったが…、これがボクシングですね」と気丈に答えると、「やり直しです」と再出発を誓った。
片渕龍太(KG大和)がデビュー戦勝利
 第3試合では、KG大和ジム片渕剛太会長を父に持つ片渕龍太(19=KG大和)が、東日本新人王ライトフライ級4回戦で、石崎聖也(21=レイスポーツ)と激突した。片渕がシャープなジャブで組み立てると、左フックでダウンを演出。再開後、上下に打ち分けてレフェリーストップに持ち込んだ。
片渕親子に注目!
 デビュー戦を飾った片渕は、「プロになって初めての試合なので、ジャブを突いて落ち着くことを心掛けた。ダウンを奪った左フックは感触があった。この試合に向けて頑張ってきたので、素直にうれしいです」と笑顔が弾けた。

 小学2年でボクシングを始めた片渕は、キッズ時代に全国大会を2度優勝したが、中学卒業と同時にボクシングから離れた。高校進学後は、勉強一筋だったが、「将来、一番になれるものは何かと考えた時、やっぱり自分にはボクシングしかない」と、高校3年の夏にボクシングを再開して、この日を迎えた。

 「会長の息子ということで、注目されているのは感じる。恥ずかしい姿を見せるわけにはいかない」と、全日本新人王獲得を目標に掲げた。