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[公開練習]2024.4.27

西田凌佑! 強いメンタルでベルト奪取!

世界初挑戦の西田凌佑(六島)
 IBF(国際ボクシング連盟)バンタム級1位の西田凌佑(27=六島)が27日、大阪市内の六島ジムで報道陣に練習を公開した。

 西田は、5月4日(土)にエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館第1競技場)で開催される「LUSH BOMUvol.3feat 3150 FIGHT」で、王者のエマヌエル・ロドリゲス(31=プエルトリコ)に挑戦する。

 初めて経験する世界戦に向けての公開練習だが、「今、考えすぎてもアレなので。当日に一気に(気持ちを)上げる」と実に淡々としていた。
「西田はやってきたことをそのまま出せる選手」武市晃輔トレーナー
 コンビを組む武市晃輔チーフトレーナーは、「大舞台でも気負いもないし、かといってネガティブでもない。やってきたことをリングでそのまま出すことができる選手」と西田の良さを説明した。

 この強いメンタルで、不利予想を覆してプロ3戦目で元日本王者の大森将平(ウォズ→引退)、4戦目で敵地沖縄で比嘉大吾(28=志成)を撃破して成り上がった。

 スパーリングはすでに打ち上げており、200ラウンドを消化。東洋大学ボクシング部の選手らとの実戦練習を重ねてきた。「速いペースにも対応できるようになった」(武市トレーナー)
「相手が嫌がることをしていく」
 あらためてロドリゲスの印象を聞かれた西田は、「自分よりもスピード、パワー、テクニックが上の強い選手」と話すと、「カウンターに気をつけながら、自分の強みであるジャブを使いながらペースを握っていきたい」と意気込んだ。武市トレーナーは、「ロドリゲスは素晴らしい選手。なかなかパンチを当てさせてくれないと思うが、ポイントをこっちに持っていけるような練習をしてきた」と意気込んだ。

様々なパターンを用意

 「ロドリゲス選手と自分の映像も何度も見比べた」という西田だが、「客観的に見ても、やられるイメージ。しかし、そうならないように自分の良さを活かしつつ、相手が嫌がることを研究してきた。皆さんが思っている戦い方ではないパターンも準備してきた」とチャンピオン攻略に含みを持たせた。
一瞬のキレ味を見せた
 会見後には、シャドーボクシングとミット打ちを披露。ロドリゲスの担当トレーナーのジェイコブ・ナジャ氏が偵察に来ていたため、軽めに動いた。しかし、ナジャ氏がリングから離れた場所に移動し、よそ見をした瞬間、一気にギアをアップ。西田はキレ味抜群の左ストレートを叩き込んだ。
ジェイコブ・ナジャトレーナー
 西田の練習を偵察したナジャ氏は、「(西田は)前の手の使い方が上手くて、フットワークが良い。日本での試合で応援もあるし、それが良いサポートとなるだろう。良い試合になるのは間違いない」と警戒心を強めていた。
ABEMAでライブ配信
 西田に強気な発言は一切なかった。しかし、これが西田流だ。試合当日に一気に集中力を高めて、ブレない気持ちと豊富な練習量、作戦遂行能力の高さをぶつけて勝利を掴む。練習後もたっぷりと汗が出ていて、順調なコンディションを感じさせた。

 これまで黒色を基調としたトランクスを履いてきたが、「あの時の気持ちで臨めるように」と、大森戦以来となる白色のトランススでリングに上がる。