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[試合後談話]2024.4.21

井上彪が比国の強豪王者にアタック!

序盤から激しく打ち合った
 WBOアジアパシフィック・ライトフライ級タイトルマッチ、王者のジェイソン・バイソン(25=比)対同級10位の井上彪(いのうえ・たける/25=六島)の一戦が21日、大阪市立住吉区民センターで開催された「コスメフェリーチェ株式会社 株式会社ベックPRESENTS You Will be the champion 19」のメインイベントとして行われた。

デビューから5戦目で世界ランカーに挑んだ井上のパフォーマンスに注目が集まった。
バイソン(比)が初防衛に成功
 初回からバイソンが左右フックを叩きつけると、2回に右フックでバランスを崩させて攻勢。ペースを取られた井上は、左ボディを返して体力を削りに行くが、相手の勢いを止めるまでには至らず。5回、バイソンは強烈な右アッパーで井上をグラつかせた。7回、井上は左ボディから手数をまとめて、ジャッジに攻勢をアピール。スタミナの消耗が激しいバイソンを攻め立てた。最終10回、バイソンはもう一度ギアを上げてポイントを奪った。2~4ポイント差をつけたバイソンが勝利した。
「強い相手に勝ててうれしい」
 初防衛したバイソンは、「井上は良いファイターで強かった。勝ててうれしい」と笑顔を見せ、「ガードしていたから、ボディは効かなかったよ」と、後半の失速には強がって否定した。

 今後の目標を聞かれたバイソンは、「マネージャーが決めた試合を勝っていくだけ」と語った。
「経験の差が出た」
 一方、最後まで粘り強く戦った井上は、「ボディが効いているのがわかったが、とどめを刺すほどではなかった。もっとじっくりと攻める作戦だったが、序盤に攻撃を受けて、立て直そうと攻め急いでしまった。パンチのもらい方が悪かった」と気丈に試合を振り返った。

 それでも、「まだベルトを巻く実力ではなかったが、良い経験をさせてもらった」と巻き返しを誓った。
採点表