[試合後談話]2024.4.17
大湾硫斗が再起2戦目のリング
大湾硫斗(志成)の右!
 WBOアジアパシフィック・フェザー級10位の大湾硫斗(26=志成)が17日、後楽園ホールで開催された「LIFE TIME BOXING FIGHTS 20」のセミファイナルに出場。

 フェザー級8回戦で、ゲーリー・タマヨ(24=比)と対戦した。
再起2戦目を勝利
 序盤は、大湾が右のタイミングを探るのに対し、サウスポーのタマヨは打ち終わりに左ストレートを狙う構図。慎重な試合運びを見せていた大湾だが、6回に右ボディストレートを皮切りに、グイグイと攻め立てた。KOを狙った大湾だが、足を使って逃げるタマヨを仕留め切ることができなかった。
「やりにくかった」
 再起2戦目を飾った大湾は、「相手との距離が遠い上、攻めてこないのでやりにくかった」と、大差判定勝ちにも苦笑いを浮かべ、「途中で恥ずかしい試合をしている自覚はあった。セコンドや先輩から『もっと攻めていけ』と声が聞こえたので、攻めたけれども雑になってしまった」と反省しきりだった。「技術は上がっているので、攻め切りたい」と課題を挙げた。
佐藤剛(角海老宝石)がKO勝ち!
 元日本ランカーの佐藤剛(27=角海老宝石)がタナーコン・チャンピマーン(タイ)を相手に再起戦に臨んだ。サウスポー佐藤がジリジリとプレスをかけると、2回に左ストレートで豪快に倒した。
佐藤剛が帰ってきた
 約3年9ヶ月ぶりにカムバックした佐藤は、「試合前は怖かったが、自分ができることはやり切れたと思う。(倒した)左ストレートは手応えがあった」と、KO勝ちに安どの表情を浮かべた。

 2020年7月、矢吹正道(31=LUSH緑)との日本王座決定戦で敗れてから、「自分の力はここまでなのかなと。しんどくなってしまって…」と、ジムから足が遠ざかった。

 その後、ボクシングへの思いは消えず、モヤモヤした気持ちを引きずっていたが、ジムメイトの李鎮宇(28)から、「(ボクシングは)今しかできないぞ」と背中を押されて、1年前に練習を再開。この日を迎えた。
勝利に笑顔
 今回は54.5kg契約戦だったが、今後はスーパーフライ級で戦っていきたいという。佐藤は「ジムに決めてもらった試合を勝っていくだけ」と抱負を語った。