「K.O. BOXING Vol.6」刈谷で6人がプロデビュー!
名古屋大橋ジム主催の「株式会社サンコー Presents KNOCK OUT BOXING vol.6」が13日、愛知・刈谷市あいおいホールで開催され、6人のボクサーがプロデビューした。
プロデビュー戦対決となった糟谷裕太(20=名古屋大橋)と馬場基生(26=尾張水野)によるバンタム級4回戦は、糟谷の左ボディと右ストレートが冴えた。ジャブと右ストレートを突き返して、スペースを作ろうとした馬場だったが、糟谷が左右のパンチを顔面に集めたところで、レフェリーが試合を止めた。
デビュー戦対決をTKO決着で制した糟谷は試合後、「打ち合いは得意なんだけど、パンチをもらってしまった。上に行くとパンチ力の強い選手がいるので、(余計なパンチは)もらわないようにしたい」と課題を口にしたが、応援に駆けつけたファンや関係者からは、記念撮影をせがまれ、労いの言葉をかけられた。
メインイベントは、村井貴裕(32=名古屋大橋)から初回に右でダウンを奪った二瓶竜弥(25=DANGAN郡山)が、判定勝利を掴んだ。試合後のリングでは、勝利者インタビューが行われ、「愛知で3連勝できた」と、遠征先の愛知のリングとは、相性がいいと喜んだ。スーパーバンタム級8回戦で掴んだ貴重な一勝。「早く日本ランカーになりたい」と、アピールした。
第一試合には、台湾でプロデビューした大坪真実(38=台湾)が、日本のリングに初登場。加藤優歩(31=とよはし)のプロデビュー戦の相手を務めた。試合は、ワンツーとジャブで組み立てる加藤に対して、出入りのボクシングでタイミングを計った大坪が、右クロスをヒットすると、バランスを崩した加藤を見て、レフェリーが試合を止めた。
駐在員の家族として、台湾で生活をしている大坪は「一年ぶりにプロボクサーとして、刈谷のリングに帰ってきました。皆さんのおかげで、ここに立て、良い形で試合を終えられた」と感謝の気持ちを伝えた。「私を通じて、台湾ボクシングを見てほしい」と、少しずつ人気が高まってきている台湾ボクシングの発展に期待を寄せた。
日本フライ級12位の坂井涼(21=畑中)は、右ストレートで勝負を決めると、リング上での勝利者インタビューでは、「いつかは追いつけるように、超えられるように頑張ります」と、ジムの先輩で、世界4階級制覇チャンピオンの田中恒成(28=畑中)らの背中を追いかけて、さらに上を目指すことを誓った。