[試合後談話]2024.4.9
仲里周磨vs三代大訓! 6年半ぶりの再戦!
リマッチ!
 日本ライト級タイトルマッチ、王者の仲里周磨(27=オキナワ)対同級1位の三代大訓(29=横浜光)の一戦が9日、後楽園ホールで開催された「ダイヤモンドグローブ」のセミファイナルとして行われた。

 2017年10月のA級トーナメント準決勝で対戦して以来の再戦。仲里がリベンジを果たし王座を防衛したのか? それとも三代がタイトルを奪還したのかーー。
三代大訓(横浜光)が新チャンピオン
 三代がジャブを丁寧に突きながら組み立てるのに対し、仲里はプレスをかけて右を返した。一進一退の攻防が続いた。前半終了時の公開採点は、48-47×3で仲里がリード。7回、三代は前後の動きを意識しながら、ジャブを軸にポイントを加点。仲里は正面から浴びてしまう。三代は集中力を切らさず、打たれてもすぐに押し返してペースを譲らず。7~10回は、すべてポイントを奪った。
「気持ちよく打たせないことを心掛けた」
 返り討ちを果たした三代は、「この試合に懸けてきた、仲里選手に勝てたことがうれしい。やっぱり日本のベルトは格好いいですね」と静かに微笑んだ。

 勝利のポイントに集中力を挙げた。「パンチを芯でもらわないように、特に右を注意していた。相手に気持ちよく打たせないことを心掛けた。今日はあまりパンチをもらっていない」と話すと、「1ポイント差は許容範囲」と、公開採点でも決して慌てずに冷静だったことを強調した。
宇津木秀、吉野修一郎との対戦を熱望
 今後、対戦したい相手に元日本王者の宇津木秀(29=ワタナベ)と元アジア3冠王者の吉野修一郎(32=三迫)の名前を挙げた。「できるならやりたい。僕はやりたいので、受けてくださいという感じ。この2人が一番怖いと思っている。宇津木は本当に強い。この階級は潰し合い。この階級で1番を証明するなら、やらないといけないでしょう」と対戦を熱望した。
「慎重になりすぎた」
 一方、2度目の防衛に失敗した仲里は「ジャブが見えづらかった。前半は良い感じでいけたが、相手がいつギアを上げてくるのかわからなくて、慎重になりすぎた」と唇を噛むと、「後半は近距離で倒そうとしたが、ガードが上手くて迷ってしまった」と反省の弁が口を突いた。

ある意味スッキリしている
 「6年半前は、自分のやりたかったことが出せず、不甲斐ない気持ちだったが、今回はある意味スッキリしている。でも、勝てる試合だった」と悔しさを滲ませた。
採点表