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[試合後談話]2024.4.7

関西のウェルター級戦士に注目!

柴田尊文(グリーンツダ)が攻める!
 石田ジムと井岡弘樹ジム共催の「CHAMP FIGHT vol.1 & KEEPFIGHTING vol.8」が7日、大阪・天満橋エルおおさか2Fエル・シアターで行われた。メインイベントのウェルター級8回戦では、柴田尊文(25=グリーンツダ)がナタワット・マニーウォン(27=タイ)と拳を交えた。
圧勝!
 柴田がプレスをかけて左ボディで攻め立てると、2回に左カウンターでダウンを演出。再開後、ナタワットに襲い掛かると、怒涛の連打でレフェリーストップに持ち込んだ。
「強い日本人選手とやりたい」
 傷一つなく取材に応じた柴田は、「初回は動きが硬くて、トレーナーに言われるまで気がつかなかった。(この勝利に)調子に乗らず、これからも強さに磨きをかけていきたい」と淡々と試合を振り返った。

 グリーンツダジムの本石昌也会長は「今回で7勝目を挙げた。ランキングに入るかどうかはわからないが、評価してもらえたら」と、日本ランキング入りに期待を込め、「次は一山超えるような強い日本人選手とさせたい」と育成プランを明かした。

 横で聞いていた柴田は「誰とでもやります!」と、強敵との対戦を熱望した。
中川凌太(SAEKI)が再起に成功
 セミファイナルでは、中川凌太(25=SAEKI)がチベット・パンタラシー(20=タイ)とウェルター級6回戦で激突した。序盤から中川が上下に打ち分け、積極的な攻撃を展開。チベットも時折、右ロングフックを返して粘りを見せたが、中川はコツコツとパンチを当ててフルマークの判定勝ちを飾った。
SAEKIジム初勝利!
 再起戦を飾った中川は、「打ち終わりに手が止まる悪い癖が出てしまった」と反省の弁を述べたが、「全ラウンドにわたり、ポイントを取って勝つことができた。一安心です」と笑顔を見せた。

 昨年9月に東大阪市に設立したSAEKIジム(冴城辰弥会長)にとって、この日がプロ加盟後初の試合だった。SAEKIジムの冴城辰弥会長は「課題が残ったが、怪我なく勝ってくれて良かった」と、ジム初勝利を挙げた愛弟子を称えた。
冴城辰弥会長と頂点を目指す
 アマチュア39戦20勝19敗を経て、2022年11月にデビューした中川だが、ここまで3戦1勝(1KO)1敗1分と思うような結果は残せていない。

 「冴城会長とボクシングがしたい」。中川は、中学1年から3年間指導を受けた師匠の下で頂点を目指す決意を固めると、昨年10月にSAEKIジムに移籍し再出発を図った。

 中川は「まずはウェルター級で日本ランク入りを目指す。チャンピオンになって、会長にベルトを巻いてもらいたい」と抱負を語った。