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[前日計量]2024.3.30

ミドル級アジア2冠戦で国本陸と可兒栄樹が激突!

ミドル級アジア2冠戦

 日本・WBOアジアパシフィック(WBO-AP)ミドル級2冠王者の国本陸(26=六島)と、挑戦者で日本同級1位の可兒栄樹(22=T&T)が30日、名古屋市内で前日計量に臨んだ。

 当初は、超ド級の優勝賞金が懸かった国際的トーナメントの初戦として、約1000万円のファイトマネーも用意されていたが、同トーナメントの開催自体が暗礁に乗り上げたため、”お金”ではなく、本来あるべく、世界を目指す2人の若武者の激突に話題が戻った。試合は名古屋国際会議場で31日(日)、ABEMAで独占ライブ配信される「3150 FIGHT Vol.8」で行われる。

国本陸(六島)72.5kg

 72.5kgで計量をクリアしたアジア2冠王者の国本は「大きな舞台で興奮している。必ずKOで勝つ」と気持ちを伝えた。ミドル級トーナメントの開催がペンディングとなったことには、「最初は『えー』となったが、試合は流れないと聞いたから、1日寝て、倒そうと気持ちを入れ替えた」。

六島ジムタイトルマッチ5連戦のトップバッター

 国本のタイトル防衛戦を皮切りに、所属先の六島ジムは、タイトルマッチ5連戦となる。真打ちを務めるのは、IBF(国際ボクシング連盟)バンタム級チャンピオンに挑戦する西田凌佑(27=六島)。国本は「初戦で負けたら洒落にならない」と闘志を燃やした。

可兒栄樹(T&T)72.4kg

 72.4kgで計量をクリアした可兒は「過去最高の仕上がり。明日は奇策が炸裂する。何かが起きるので、お楽しみに」と、王座奪取に大きな自信を示した。

世界にアピールするのはー
 ミドル級トーナメントが頓挫したことには、「少し、テンションは下がったが、賞金は”おまけ”みたいなものと考えていたので、それよりも、WBO-APのタイトルも懸かったし、この経験は1000万円以上の価値がある」と、トーナメント出場で手にする予定だった4桁のファイトマネーへの執着はなかった。