[立ち話]2024.3.29
小学校教師がプロデビューへ
デビュー戦に臨む林邦行(川崎新田)
4月1日(月)に後楽園ホールで開催される「ホープフルファイトvol.42」第1試合、スーパーフェザー級4回戦でデビュー戦に臨む林邦行(31=川崎新田)は、川崎市内の小学校で教師をしている。

 ボクサーと教師の二足の草鞋を履く林は、デビュー戦での勝利に向けて拳に磨きをかけている。
小学3年生の担任
 林は「以前からボクシングに興味があった。 最初は運動のために始めた」と、2年前に川崎新田ジムに入門。 その後、「ボクシングにハマってしまって」と本格的にプロへの道に進んだ。 現在は、学校での勤務を終えるとジムに向かい、2時間半たっぷりと汗を流す。
試合後には新学期がスタート
 小学校の教師になり9年目を迎える。 試合が行われる4月1日は春休み中だが、4月8日(月)には新学期がスタートする。 「ボコボコの顔で授業をするわけにはいかないですね(笑)」。 公務員のため副業は禁じられており、ファイトマネーは全額寄付の形になる。
「生徒に何かを感じてもらいたい」
 地域密着を掲げる川崎新田ジムは、「かわさきスポーツアンバサダー」に認証されており、その活動の一環として、「かわさきYUMEシート」を創設した。 この企画に賛同する企業や団体が川崎新田ジム主催興行のチケットを購入し、川崎市内の小中学生や障がい児、児童養護施設の子どもたちを招待する。 そのため、生徒も観戦に来る予定だ。

 小学3年の担任の林は「生徒からは『頑張ってね!』 と声をかけてもらっている」。

 林は「頑張ってきた形があの舞台(デビュー戦)。 生徒にとって、普段とは違う先生を見て、最後まで諦めない姿から何か感じてほしい。 倒して勝ちます」と言葉に力を込めた。