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[公開練習]2024.3.28

俺たちが重岡兄弟を倒す!

ジェルサエムとアンパロ
 WBC(世界ボクシング評議会)ミニマム級6位のメルビン・ジェルサエム(30=比)とIBF(国際ボクシング連盟)同級6位のジェイク・アンパロ(26=比)が28日、名古屋市内の松田ジムで練習を公開した。

 王座奪還を目指すジェルサエムは、WBC王者の重岡優大(26=ワタナベ)に挑戦。アンパロは、IBF王者の重岡銀次朗(24=ワタナベ)に挑む。

 2人は現在、世界チャンピオンが不在のフィリピンにベルトを持ち帰るつもりだ。
キレ味鋭いパンチを叩き込む
 ジェルサエムは、シャドーボクシングの後、サンドバッグ打ちを1ラウンド披露。右ボディフックと左フックは、キレと力強さを感じさせた。ミット打ちでは、素早い動きからジャブからワンツー、左ボディのコンビネーション。さらにハンドスピードを活かしたワンツー連打を叩き込み、絶好調をアピールした。
「緑(WBC)のベルトがほしい」
 昨年1月、当時のチャンピオン谷口将隆(30=ワタナベ)に2回TKO勝ちし、WBO世界ミニマム級王座を獲得したジェルサエムだが、5月に米国でオスカー・コラーゾ(27=米)に7回終了TKO負けし、タイトルを失った。

 再起2戦目でチャンスを掴んだジェルサエムは、「緑のベルト(WBCベルト)を巻きたいと思っていたので、以前から優大と戦いたかった。だから、オファーが来た時は即答したよ!」と、ビッグチャンスに胸を躍らせた。
「大好きな名古屋で勝つ」
 リミットまで残り1ポンドで、体調も万全だ。「優大のことは、とてもリスペクトしているが、対策はバッチリ。大好きな名古屋で必ずチャンピオンに返り咲く」とベルト奪取を誓った。
汗を絞り出していた
 アンパロは、銀次朗に挑戦する予定だったアルアル・アンダレス(比)が体調不良になったため、急遽チャレンジャーに選ばれた。

 本日(28日)昼に来日した際の空港取材では、「リミットまで残り1~2ポンドなので、問題はない」と話していたが、上着を着込みフードを被った状態で縄跳びをすると、ストーブの前でシャドーボクシングをして汗を絞り出していた。減量は決して楽ではないようだ。
「このチャンスを掴む」
 空港では笑顔を見せていたアンパロだが、練習では眼光鋭く、千載一遇のチャンスに燃えていた。