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[世界戦会見]2024.3.9

井上拓真! ダメージなし。

WBA世界バンタム級王者
井上拓真(大橋)

 WBA(世界ボクシング協会)バンタム級王者の井上拓真(28=大橋)が9日、横浜にある大橋ジムで会見を開き、5月6日(祝・月)に東京ドームで開催されるクアトロ世界戦に参戦することを報告した。挑戦者は、ランキング1位の石田匠(32=井岡)。日本人対決に注目が集まっている。

石田匠(井岡)のジャブを警戒

 前回の初防衛戦から約2ヶ月という短い試合間隔で、次戦を迎えることになるが、「気持ちも切り替わって、試合で作り上げた体のままトレーニングに入っているので、いい状態」と、体調管理も全然問題ないとした拓真。「3日休めば、ダメージは抜ける」と笑顔で記者の質問に答えた。現在の体重は約61kg。前回の試合は、60kgでリングに上がっていたことも明かした。

 ジェルウィン・アンカハス(比)戦の前には、「無傷で終わるとは思っていなかった」と話した拓真だが、試合後の控え室で、ダメージがないことを確認。東京ドームに参戦することを決めていた。

 強敵アンカハスをKOしたことで自信をつけた拓真。「バチバチ行きます。つまらない試合にはならない」と、王者の貫禄を見せた。

打つだけではなくディフェンスも重視
 挑戦者の石田に関しては、「長身でジャブを打ってくる。やりにくそう」と印象を述べた拓真。会見に同席した井上真吾トレーナーも「教科書通りにジャブをついてくる」と口を揃え、以前、石田が大橋ジムにスパーリングに来た時の話を例に挙げ、「しっかり打ち合うことができる。尚弥相手に打ち合ってたので、そういう引き出しもある」と、ハートの強さにも警戒した。石田対策に話が及ぶと、「打つだけではなく、ディフェンスも混ぜるのが井上流」と述べ、「ジャブを外して、出入りして」と切り出すと「イメージは出来ている」と述べた。試合までは、ジムでの練習を中心に国内の選手とスパーリングを重ねて仕上げる。
東京ドーム決戦に自信あり!

 会見の席で大橋秀行会長は、「アンカハス戦から時間がなくて、無傷で終わると思っていなかったが、怪我もなく全然大丈夫。試合ができる体のままなので、スパーリングを始めて、試合に臨む」と、初防衛戦で圧巻のパフォーマンスを見せた拓真が、東京ドーム興行に参戦できることを喜んだ。

 石田に関しては「田中恒成(畑中)とも五分五分の戦いをしていた」と、WBO世界スーパーフライ級王者の名前を挙げて、警戒心を見せたが、「やりにくさはない」との考えを示した。