ボクシングモバイルニュース
[米国レポ]2024.3.21

国際ボクシング名誉の殿堂博物館

ニューヨーク州カナストーン
 米国ニューヨーク州カナストーンにある「国際ボクシング名誉の殿堂博物館」に行ってきた。ニューヨークといっても、誰もが想像するビルが立ち並ぶようなビジネス街ではなく、田舎町にあり、シラキュース・ハンコック国際空港からターニングストーン&カジノ(阿部麗也の世界戦が行われた会場)までの国道90号線の途中にある。
 
 周りはマクドナルドと民家が何軒かあるだけで、ほかには何もない。車から降りて建物を見ていると日本人が来たのが珍しいのか、エド・ブロディー博物館館長が手招きして笑顔で迎え入れてくれた。

 正直なところあまり知識がなく入ったのだが、ドアを開けた瞬間、世界のボクシングのすべてが詰まったような空間に思わず声を上げた。
1990年に創設
 国際ボクシング名誉の殿堂博物館は元々、ボクシングファンだったブロディ氏が1990年に創設。ボクサーは引退後5年で殿堂入りの資格を得ることができる。殿堂入りメンバーは、毎年6月第2週に新たに殿堂入りした人々を迎えるセレモニーが盛大に行われる。そこでは多くの現役、元世界王者、関係者がボクシングファンとの交流を深める。普段は静かな町だがこの時は、車が渋滞するほど多くの人々が訪れるという。

 日本人では、1995年にファイティング原田氏、2008年に国際マッチメーカーのジョー小泉氏、2009年に帝拳ジムの本田明彦会長、2015年に大場政夫氏と具志堅用高氏が殿堂入りを果たしている。
名チャンピオンが使用した貴重品の数々
 往年の名チャンピオンが現役時代に使用したグローブやガウン、トランクス、殿堂入りした選手の写真や拳の型。ロイ・ジョーンズJrのグローブ、マーベラス・ハグラーのガウン、アズマー・ネルソンのガウン、トーマス・ハーンズのトランクスなど数え上げればキリがない。その圧巻のお宝に目を奪われてしまった。ボクシングファンなら、一日中いてもあきることがないのではないか。
マジソン・スクエア・ガーデンで使用されたリング
 建物は2つあり、表彰式が行われるイベントホールの奥に入っていくと、国際ボクシング名誉の殿堂博物館のグッズが販売されていて、「格闘技の殿堂」マジソン・スクエア・ガーデンで使用したリングが置かれていた。その圧倒的な存在感に見とれてしまった。
エド・ブロディー博物館館長
 昼過ぎになると、ボクシングファンが訪れてスタッフとボクシング談義していた。ちなみに入館料は無料だ。

 ブロディー氏は「日本のボクシングと言えば、モンスター(井上尚弥)のファイトスタイルはエキサイトで抜きんでているね。いずれ具志堅や原田、大場のように殿堂入りするだろうね」と語った。
「国際ボクシング名誉の殿堂博物館」特製キーホルダー
 「国際ボクシング名誉の殿堂博物館」特製キーホルダーを、抽選で1名の方にプレゼント。締め切りは3月15日(金)。

■「国際ボクシング名誉の殿堂博物館」特製キーホルダープレゼント係

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