[世界戦発表]2024.3.6
井上尚弥、ネリと5/6東京ドームで対決
井上尚弥(30=大橋)
スーパーバンタム級世界4団体統一王者の井上尚弥(30=大橋)が6日、東京ドームホテルで会見を開き、5月6日(月)にルイス・ネリ(29=メキシコ)を挑戦者に迎えて、東京ドームで防衛戦を行うことを発表した。
東京ドームでボクシングの試合が開催されるのは、1990年2月11日のマイク・タイソンとジェームス・ダグラスによるヘビー級の世界戦以来、34年ぶり3度目。初めての開催は、1988年3月21日で、こちらもマイク・タイソンとトニー・タッブスによるヘビー級世界戦。アンダーカードでは、辰吉丈一郎氏や高橋ナオト氏らも東京ドームで試合をしているが、メインイベントに日本人選手がリングに上がるのは、今回が初めてとなる。
4大世界戦として開催されるビッグエッグ決戦には、WBAバンタム級王者の井上拓真(28=大橋)とWBA世界フライ級王者のユーリ阿久井政悟(28=倉敷守安)の防衛戦と、武居由樹(27=大橋)の世界初挑戦が組まれた。
試合の模様は、「Prime Video Boxing 第8弾」として行われ、プライムビデオで独占ライブ配信される。
井上尚弥vsルイス・ネリ
世紀の一戦をちょうど2ヶ月後に控えた中で開かれた記者会見。大勢の報道陣が見守る中、井上はグレーのジャケット、ネリは黒色のジャケットで登壇した。会見の冒頭、大橋秀行会長は「タイソン対ダグラス戦以来、34年ぶりの東京ドームでの興行。東京ドームで行われるのに相応しい最高のカード。4大世界タイトルマッチで、どの試合も目が離せない試合」と話し、興奮を隠しきれないようだった。
5月6日は東京ドーム!
スーパーバンタム級4団体統一王座の防衛戦に臨む井上は「この試合は、タイソン以来の東京ドームでの試合で、すごくモチベーションが高い。相手はネリで強敵。過去イチ仕上げていかないといけない。当日は白熱する試合になると思う」と言葉に力を込めた。
ネリのストロングポイントを聞かれた井上は、しばらく間を置いた後、「これから自分の中で固めていきたいが、一発のパンチはあるなと。あと、映像を見る限り、打たれ強い。そこがストロングポイント」と話した。
ネリのストロングポイントを聞かれた井上は、しばらく間を置いた後、「これから自分の中で固めていきたいが、一発のパンチはあるなと。あと、映像を見る限り、打たれ強い。そこがストロングポイント」と話した。
過去の過ちを謝罪した
山中慎介氏との第2戦以来、6年ぶりに来日したネリは「再び、日本の地に立てることをうれしく思う。皆さんに申し訳ない気持ち。コミッション、ボクサー、関係者に謝りたい」と山中戦での薬物違反、体重超過について神妙な面持ちで謝罪し、「二度と過ちを起こさないように節制している。このチャンスをくださった井上選手、帝拳プロモーション、大橋プロモーションに感謝している」と語った。現在の体重は60.0kgであることも明かした。
会見に同席したショーン・ギボンズマネージャーは「ネリは60日前の計量で134パウンドより下。この試合を無下にしないよう、彼自身も頑張っている」と語った。
会見に同席したショーン・ギボンズマネージャーは「ネリは60日前の計量で134パウンドより下。この試合を無下にしないよう、彼自身も頑張っている」と語った。
「私は恐れていない」ルイス・ネリ
ネリは「輝かしい実績を持っている選手。スピードがあってパワフル。タレント性がありたくさんの長所を持っている」とモンスターを絶賛。その上で、「しかし、私は恐れていない。キャリアの中で一番重要な試合」とモンスター撃破に全力を注ぐとした。
「相手に何もさせない」井上尚弥
6年前のネリ対山中戦を会場で観戦していた井上は「今回の試合は、自分対ネリ。過去の因縁は持ち込まない。試合に勝つことが大前提だが、ネリに何もさせずに勝つ。圧倒したら、自分のキャリアの中でステップアップできる。4団体統一王者として素晴らしい試合を見せる」と、チャンピオンとしてのプライドをのぞかせた。
会見後には写真撮影が行われ、ツーショット撮影後にはガッチリと握手をかわし、健闘を誓いあった。34年ぶりに行われる東京ドーム決戦。どのような歴史が作られるのか? 今から楽しみで仕方がない!
会見後には写真撮影が行われ、ツーショット撮影後にはガッチリと握手をかわし、健闘を誓いあった。34年ぶりに行われる東京ドーム決戦。どのような歴史が作られるのか? 今から楽しみで仕方がない!