一睡もしてない拳四朗!
WBA・WBC世界ライトフライ級統一王者の寺地拳四朗(32=BMB)が24日、大阪市内のホテルで行われた一夜明け会見にサングラス姿で現れた。
会見の冒頭、BMBジムの寺地永会長は「想像以上に壮絶な試合をしましたけど、ベルトはあるので、次は開けた」と労った。
今朝10時に始まった会見まで、一睡もしてないという拳四朗は「ひたすらゆっくりして、猫と過ごしたい」と表情を緩めた。練習再開に関しては、「ダメージが抜けるのと、顔の腫れがなくなるのを待ってから」と笑顔を続け、「ダメージは一番ある。なるべく(パンチを)もらわないように、ガードしよう」と報道陣の笑いを誘った。
サングラス姿からも激闘の余韻が伝わってきたが、「ここにベルトあるのは、素直に嬉しい。心が折れずに戦えて良かった。最後はチーム力に助けられてる。自分一人では戦えないので、これからも頼っていきます」と加藤健太トレーナーを中心とするチームのサポートと、試合中の具体的なアドバイスに感謝した。
試合の映像は見ていないという拳四朗だが、「東京に帰ってから、加藤さんと一緒に見ます。必死で戦ってたんで、点数はわからない」と話した。
次戦に関する問いには「次は、ベルトが増えたらいい」と、3本目のベルトに関心を示した。
拳四朗とともに二人三脚で戦った加藤トレーナーは「タフな試合になった。気持ちで戦えたのは、ファンの皆様のおかげ」と、昨夜の激闘に声援を送ったファンに感謝の気持ちを伝えた。
試合に関して「打ち合いに来た時のしのぎ方など課題はあるが、序盤にダメージを与えて(カニサレスの)追い足を止められたのが勝因だと思う」と試合を振り返った。それでも、試合を左右した終盤に関して「9回と10回は(ポイントを)取られた。10回は確実に取られたので、中途半端な距離なら足を使え」と指示したことを明かし、「10回は中途半端な距離にいた。9回と10回で(ポイントが)追いつかれたと思った」とし、足を使って戦った11回の作戦に関しては「11回は賭けではあった」と難しい選択を強いられた場面を回想した。昨夜の試合後会見と同様に、「伸び代がまだまだある」と、さらなる成長に期待を寄せた。