井上尚弥とタパレスが健闘を誓う!
スーパーバンタム級世界4団体統一戦の合同記者会見が24日、横浜ベイシェラトンホテル&タワーズで行われ、WBC・WBO統一王者の井上尚弥(30=大橋)とマーロン・タパレス(31=比)が健闘を誓った。決戦は12月26日(火)。Leminoが東京・有明アリーナから独占ライブ配信を行う!
井上尚弥(30=大橋)が目指す2階級世界4団体統一チャンピオンは、達成すれば、男子ボクシング史上2人目の快挙!
世界チャンピオンと世界ランキングを認定する団体が複数存在する中、以下の4つメジャーな認定団体の世界王座を統一すると、絶対王者として「Undisputed champion 」と呼ばれる。
■主要4団体(WBA/WBC/IBF/WBO)
WBA(世界ボクシング協会)
WBC(世界ボクシング評議会)
IBF(国際ボクシング連盟)
WBO(世界ボクシング機構)
会見の席に白いマスク姿で現れた井上尚弥は「楽しみでいっぱいの気持ち。いつも通り、抜かりなく仕上げて来た。試合に備えて仕上げるだけ。どんな展開でも勝ちを手にする」とリラックスした様で、気負いはなく、この日再会したタパレスに関して「しっかりとトレーニングを積んで仕上げて来たなという印象が強い」とし、「2000%勝つ」という発言が、公開練習時にタパレス陣営から出ていたことに関する質問には「記事で読んだが、そのくらいの意気込みで来てくれた方が良い試合になる。タパレスは勇敢なファイターなのでいい試合になる」と返した。サウスポー対策に関しての質問には「サウスポーは苦手にしてないので、そこまでの対策はしてない」と通常は、サウスポー有利とする構えの違いにも余裕を見せた。
2階級4団体制覇がかかる試合となるが、「史上2人目の偉業かもしれないが、ボクシングキャリアを考えれば、まだまだ通過点」とし、「歴史的な試合になるので、見届けて欲しい」と会場のみならず、ライブ配信するLeminoの視聴者に呼びかけた。
井上真吾トレーナーも会見に同席し、「仕上がりに関しては、最高」とし、メキシコ人のスパーリングパートナーが勇敢だったことを付け加えて、充実した実践トレーニングを消化したことを報告した。
黒いマスクで登場したタパレスは「コンディションは非常にいい。準備万端です。ワクワクしている。良い試合をしたいと思うと同時に勝ちたいと思う。試合を楽しみして下さい。勝てばフィリピンにとって歴史的な勝利となる」と、静かに答えたが、強気な姿勢は崩さなかった。
井上対策として、ディフェンスに関する質問も出たが、「勝ちたいと思っているので、ディフェンス面も強化して来た」とサラッと答えた。
両チャンピオンともに本人の口から、リミット体重まで「1キロを切っている」との報告もあった。
会見に同席したMPプロモーションのショーン・ギボンズ社長は、「メディアの数が多さが日本のボクシング市場の大きさを物語っている」と取材陣の多さに驚いた様子だったが、「12月26日(火)にフィリピン人初の主要4団体(WBA/WBC/IBF/WBO)統一王者になるためにきた」と、タパレスの勝利に自信示した。
同じく壇上に上がったトップランク社のボブ・アラムCEOは「数時間前には、サウジアラビアで大きな大会が行われた。来週の火曜日は日本だ。PFP(パウンド・フォー・パウンド)ナンバーワンの井上とフィリピンのハードパンチャー、タパレスの対決。試合に立ち会えたことを嬉しく思う。センセーショナルな試合となる」とビッグマッチの合同会見に華を添えると、「アリから始まって、ハグラーやパッキャオなどと共に60年間ボクシングに携わって来たが、井上の実力は、彼らと同等か、そうでなければ、それ以上だ」と世界2階級4団体統一を目指すモンスターを称え、「世界中のボクシングファンへのクリスマスプレゼントだ」と26日の決戦の重要性を強調した。
会見後の囲み取材では、スポーツ全般に対して、大型資本を動かして来たサウジアラビアからも井上戦開催のオファーが来ていることを明かした。