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[公開練習]2023.12.21

井岡一翔! KOで2023年を締める!

12度目の大みそかのリング
 WBA(世界ボクシング協会)スーパーフライ級王者の井岡一翔(34=志成)が21日、都内のジムで報道陣に練習を公開した。

 井岡は、大みそかに大田区総合体育館で、同級6位のホスベル・ペレス(28=ベネズエラ)を迎えて初防衛戦に臨む。12度目の大みそかのリングに上がる井岡は「相手どうこうではなく、今回はすごくKOしたい。久しぶりに倒して、会場との一体感を作りたい」と、6戦ぶりのKO勝利を約束した。
100ラウンドのスパーリングを消化
 試合に向けてのスパーリングは、本日(21日)の午前中に打ち上げた。日本フライ級王者の飯村樹輝弥(25=角海老宝石)、同門で元WBC世界フライ級王者の比嘉大吾(28)、元WBOアジアパシフィック・フライ級王者の山内涼太(28=角海老宝石)らと、合計110ラウンドのスパーリングを消化した。「状態や感覚、ボクシングの奥行きを意識している中で動けている」と、手応えを感じているようだ。

 イスマエル・サラストレーナーに動画を送り、アドバイスをもらうなど対策は万全。サラス氏は明日の午前に合流する。
「スーパーフライ級で戦っていく」
 WBC(世界ボクシング評議会)同級王者のファン・フランシスコ・エストラーダ(33=メキシコ)との王座統一戦を目指していたが、交渉が合意に至らず、ペレスとの防衛戦が行われる運びとなった。エストラーダは、バンタム級転向をほのめかしており、実現の見通しは立っていない。

 井岡は「バンタム級に行きます」と言うと、すぐに「冗談です」と笑いながら否定。「彼を追いかけてまで(バンタム級にいく)の執着はない。今は、スーパーフライ級で戦うことしか考えていない」と考えを示した。
「モチベーションは落ちていない」
 王座統一戦から一転、防衛戦に切り替わり、モチベーションの低下が心配されるが、キッパリと否定した。「今回の試合の状況から、そういうことも起こりえる試合だが、これだけ世界戦の経験をさせてもらって、いろいろなことを乗り越えてきた。もちろん気を引き締めているし、世界戦を経験してきたからこそ、甘くないこともわかっている。戦うと決めた以上、12ラウンド戦う。モチベーションに振り回されることはない。大みそかに戦えることに感謝して、リングに上がる」。
12回目の大みそかのリング
 「毎年、大みそかに試合ができるのは、ボクサーとしてありがたいこと。楽しみにしていただいている方がいて、これ以上のやり甲斐はない。大みそかに試合をするのは、自分にとって一つの流れ」と、2023年の大トリを務める責任感を口にした。

 会見後は、シャドーボクシングを1ラウンド披露し終了した。