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[前日計量]2023.12.16

挑戦権を懸けて大阪で激突!

日本Sフライ級挑戦者決定戦
 日本スーパーフライ級挑戦者決定戦、同級1位の古谷昭男(25=六島)対同級2位の今川未徠(27=JB SPORTS)の前日計量が16日、大阪市内のジムで行われた。

 チャンピオン高山涼深(27=ワタナベ)への挑戦権を懸けた一戦は、明日(17日)、大阪・住吉区民センターで開催される「株式会社エムエスト presents You Will be the champion 18」のメインイベントとして行われる。
「勝って次につなげる」古谷昭男
 今年2月のWBO-AP王座決定戦以来のリングに上がる古谷は、100gアンダーの52.0kgでクリアした。中川健太(38=三迫)と大激戦を繰り広げたが涙を呑み、「練習していたが、気持ちが上がっていかなかった」と引退に気持ちが傾いていた。しかし、今年4月に先輩でWBOアジアパシフィック・バンタム級王者の西田凌佑(27=六島)のスパーリングパートナーを務めたこと、そして武市晃輔チーフトレーナーから激励されたことで心境の変化があり、再起を決意した。

 「気持ちが強い選手」と拳を交える今川の印象を語ると、「サウスポーに苦手意識はない。国内トップの中川選手と12ラウンド戦えたことは少なからず自信につながった。ここを勝って次につなげる」と意気込んだ。
「強さを見せる」今川未徠
 拳を交える今川は、200gアンダーの51.9kgで計量を終えた。前戦に続き大阪での試合だが「場所は気にならない」と言うと、「相手はサウスポーが得意ということだが、全員に勝っているわけではない。持ち味のスピードを活かして戦う」と自信を見せた。

木更津魂で勝利を掴む

 千葉県木更津市出身の今川は、「地元愛が強いので」と現在も2時間かけて東京・足立区のJB SPORTSに通っている。木更津といえば、ロックバンド「氣志團」のホームタウンとして知られており、今川も大ファンで親交があるという。「タイトルマッチが決まれば、見に来てくれるかもしれない」とモチベーションの一つにしている。

 「ここを勝って、ただ挑戦するだけでは意味がない。『今川がチャンピオンになるな』という内容を見せる」と力を込めた。
日本ユース・フェザー級王座決定戦
 日本ユース・フェザー級王座決定戦、岡本恭佑(19=HKスポーツ)対辻永遠(23=勝輝)も行われる。岡本は100gアンダーの57.0kg、辻はリミットの57.1kgでクリアした。
「倒して勝つ」岡本恭佑
 2022年全日本新人王の岡本は、「ユースタイトルは通過点。特別な思いはない」と話すと、「自分が勝たないと面白くないでしょう。トントン拍子にきているので、このままの流れでいく。ぶっ倒して勝って、会長にベルトを見せたい」と自信たっぷりに言い切った。
「挑戦するつもりで戦う」辻永遠
 A級初戦でユース王座に挑む辻は、「今年は、ここを目標にやってきた。岡本選手は、自分が獲れなかった年の全日本新人王。挑戦するつもりで戦う」と意気込んだ。

 「明日も竹嶋君の思いを背負って戦う」。同じジムで汗を流し、怪我のため引退した竹嶋海刀(25)が履いていたトランクスでベルトを奪いにいく。