ボクシングモバイルニュース
[試合後談話]2023.12.10

福岡で激闘のKO決着

激しい打ち合いとなった!
 三松スポーツジム主催の「ドリームファイトシリーズ.25」が10日、福岡県春日市クローバープラザで行われ、全7試合で激闘が繰り広げられた。

 メインイベント、スーパーバンタム級8回戦では、2021年度全日本スーパーバンタム級新人王の平野岬(27=三松スポーツ)と諏訪亮(24=SUN-RISE)が対戦した。

 自主興行のメインイベンターとして連勝を目指す平野と、ランカーアタックに燃える諏訪の両者が、800人の観客を沸かせた。
平野岬(三松スポーツ)がTKO勝利!
 序盤は、諏訪が積極的に攻め込んで攻勢を見せたが、徐々に平野が距離を支配すると、ボディジャブ、アッパーと左を巧みに使って右ストレートを打ち込み、ポイントを奪った。7回に右ストレートで諏訪の動きを止めると、一気にパンチをまとめて、レフェリーストップへと持ち込んだ。
「倒すつもりだった」
 今月1日に誕生日を迎え、気持ちが入っていたという平野は「相手は自分を倒すつもりで来ると分かっていた」と切り出すと、「最初からこちらも倒す気持ちがあったが、思った以上にタフだった。ガス欠のタイミングを見極めて、5回の右ストレートに感触があった。」と振り返った。
「自分としては50点」
 試合の感想を聞かれると「自分はまだまだなので、50点です」と謙遜しながら「相手のジャブをパリングする等細かな部分になってくるが、パンチを1発も貰わないボクシングを目指したい、これから練習の質も上げていかなければ」と冷静に分析。「これから一戦一戦を大切に闘う」と次へのステップを見据えた。
「相手が上手かった」
 一方、悔し涙を飲んだ諏訪は「自分から攻めに行ってポイントを取ろうと思ったが、相手が上手かった。触らせてもらえなかった」と肩を落とした。しかし「自分はいつも前に出れないタイプだったが、今回は試合を通して、攻めの姿勢を見せられた。結果は出なかったものの、そこは変えることが出来た」と、序盤にポイントを奪った攻勢を振り返った。