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[前日計量]2023.12.9

石田匠と加納陸が世界への最終テスト

石田匠(井岡)世界前哨戦
 WBA(世界ボクシング協会)バンタム級1位の石田匠(32=井岡)が9日、大阪市内の関西JBC事務局で前日計量に臨んだ。

 明日(10日)、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館・第2競技場)で開催される「南栄商事株式会社 株式会社ソニックブームPRESENTS 三田から世界へ23×最強マッチ2」のメインイベントに登場する石田は、バンタム級8回戦でフィリピン・スーパーバンタム級5位のジェームス・パカリング(比国)と対戦する。

※テレビ大阪ニュースYouTubeチャンネルでライブ配信される。
「レベルの差を見せる」
 石田は、リミットの53.5kg、パカリングは1.1kgアンダーの52.4kgでクリアした。石田は「来年の世界戦に向けての大事な一戦」とこの試合の位置づけを示し「1年間、フィジカルトレーニングでバンタム級に適した体になった。明日は、世界1位としてレベルの差を見せる」と意気込んだ。

 チャンピオン井上拓真(27=大橋)対同級6位のジェルウィン・アンカハス(31=比)の勝者への挑戦を目論む。
「倒しに行く」加納陸(大成)
 セミファイナルでは、WBO(世界ボクシング機構)フライ級1位の加納陸(26=大成)が、51.5kg契約8回戦で、コムサン・カエウルエアン(タイ)と拳を交える。加納は100gアンダーの51.4kg、コムサンは500gアンダーの51.0kgでパスした。

 世界前哨戦に臨む加納は「今の立ち位置(世界1位)にふさわしい内容を見せる。いろいろなパターンを考えてきたので、どうなっても焦ることはない。もちろん倒しにいく」と、4試合ぶりのKO決着を約束した。
左:尾崎優日(大成) 右:野田賢史(金子)
 WBA世界ライトフライ級13位の尾崎優日(20=大成)は、49.5kg契約8回戦で野田賢史(28=金子)と対戦する。尾崎はリミットの49.5kg、野田は300gアンダーの49.2kgで秤を降りた。

 6戦目で初の日本人との対決に臨む尾崎は「アマ時代も(日本人と)やっているので、特に気にしていない」と話すと、「試合を楽しみながら世界ランカーらしい見応えのある内容を見せる」と必勝を誓った。

 ジム移籍初戦となる野田は「初めての遠征で楽しみしかない」と決戦を心待ちにすると、「勝てば世界ランカーで、モチベーションは高いが、その気持ちを抑えて尾崎選手に勝つことだけを考える。(世界ランカーは)勝てばついてくるもの」と自然体を強調した。