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[表敬訪問]2023.12.5

重岡兄弟のファイトマネー遅延問題は円満解決

品川区長に勝利報告
 WBC(世界ボクシング評議会)ミニマム級王者の重岡優大(26=ワタナベ)とIBF(国際ボクシング連盟)ミニマム級王者の重岡銀次朗(24=ワタナベ)が5日、品川区役所を訪れて森澤恭子区長に世界戦の勝利を報告した。

 優大は先日、インスタグラムのストーリー機能を使って、ファイトマネーの支払いが遅れていると明かした。「俺たちは本気でやっているので、適当にやっていることに怒ったけど、それ以外にはジムに不満はない。今は問題も解決し、良くしてもらっているし、感謝している。言い過ぎた部分はあったが、お金のことは適当にできないので、言って良かったと思っている」と円満解決したことを強調した。

 ファイトマネーの支払いは既に完了し、所属ジムやイベントを主催した3150FIGHTに対するわだかまりはない。渡辺均会長は「ジムの事務的な問題。私が選手の気持ちを把握できなかった。これをきっかけに迅速にしていきたい」と説明した。

 渡辺会長と優大は、近日中に話し合いの場を設ける。「SNSで爆発させるのではなく、意見交換をして、ジムとの信頼関係を高めていきたい」とした。
夢を叶える秘訣について語った
 優大は「プロボクサーになって4年目だが、ずっと品川区民。ボクサーでいる限りずっと品川区民なので、これからもよろしくお願いします」と言うと、銀次朗は「やっと夢が叶いました」と笑顔を見せた。

 森澤区長から夢を叶える秘訣について聞かれると、優大は「自分を信じて継続すること。ただ、それが一番難しい。挫折することは誰にでもある。壁にぶつかりそうになった時は、精神的な逃げ道というか、気持ちを楽にすること。無理をしすぎないこと。何事においても続けることが一番大事」と答えると、銀次朗は「自分は世界チャンピオンになれるのが当たり前と思いながらやってきた。継続はもちろんだが、突き詰めることで楽しさを見つけること」と話した。
「ここで満足していない」
 今後について優大は「ここで満足はしていない。引退するまで合格点は与えない。その気持ちを忘れないこと。今は兄弟で2本あるので、残り2本(WBA・WBO)を統一したら、自分はライトフライ級に上げる」と考えを示した。銀次朗は「自分は階級を上げずに、具志堅用高さんの(日本人世界王座連続)防衛記録(13回)の更新を目指す」と述べた。