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[前日計量]2023.11.21

金子ジムのホープが出陣!

左:大久祐哉(金子)がメインを務める
 金子ジム主催の「ゴールデンチャイルドボクシング137」の前日計量が21日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われ、出場選手が顔を揃えた。

 メインイベントでは、日本フェザー級7位の大久祐哉(27=金子)が、フェザー級8回戦でアヌラック・マドゥア(26=タイ)と対戦する。
右ストレートに注目!
 先に秤に乗った大久は、フェザー級リミットを300g下回る56.8kgでクリアした。計量後に取材に応じた大久は「自分が引っ張っていき、この興行をもっと盛り上げていきたい」とメインイベンターとしての自覚を示すと、「『大久だったら挑戦してもいいんじゃないか』という内容を見せる。3ラウンド以内に仕留めたい。今回は右ストレートで倒すところを見てほしい」と、ノックアウト勝ちを約束した。

 拳を交えるアヌラックは、700gアンダーの56.4kgでパスした。
左:金谷勇利(金子) 右:諸岡直樹(セレス)
 セミファイナルでは、日本ミニマム級5位の金谷勇利(27=金子)と諸岡直樹(30=セレス)が激突する。金谷は100gアンダーの47.5kg、諸岡は400gアンダーの47.2kgでクリアした。
「冷静に組み立てていく」
 再起2戦目に臨む金谷は「これだけスパーリングができたのは初めて」と、仕上がりの良さをアピール。WBC世界ミニマム級王者の重岡優大(26=ワタナベ)や日本ミニマム級王者の高田勇仁(25=ライオンズ)といったトップ選手との実戦練習で腕を磨いた。

 「冷静にしっかりと組み立てて勝つ。来年はタイトルに挑戦できるようにアピールする」と意気込んだ。
「ランキングを奪う」
 ランカー初挑戦の諸岡は「前戦の反省を活かしながら、胸を借りるつもりで戦う。出入りを意識しながらペースを握りたい」と静かに闘志を燃やした。
左:金子佳樹(金子)がデビュー戦
 第5試合67.0kg契約4回戦では、元東洋太平洋フェザー級王者で初代金子ジム会長・金子繁治氏の孫、金子佳樹(25=金子)がイニヤン・カナン(23=ハッピーBOX)と対戦する。金子は400gアンダーの66.6kg、イニヤンは200gアンダーの66.8kgで計量を終えた。

 幼少期からジムに出入りし、ボクシングに触れていたが、「(ボクシングは)幼稚園の時に体作りでしたくらい。近くで見ていたからこそ、ボクサーになるのは難しいと思って」。小学2年から大学卒業まで野球一筋で、東海大菅生高校ではレギュラー選手として甲子園を目指した。

初代金子ジム会長・金子繁治氏の孫

 大学卒業後は、不動産会社に就職したが「これが本当にやりたいことなのか」と思い悩み退職。その後、父・金子賢司マネージャーから「これから何をして生きていきたいんだ?」と言われると、「ずっと思っていたこと。何十年先になるかわからないが、金子ジムを継ぎたい」と胸の内を明かした。

 叔父・金子健太郎会長から「自分も賢司もプロボクサーではなかったから、ジムを経営していく上で大変なことがあった」と聞き、「まずは選手として結果を出す」と昨年4月に入門し、今年3月にプロテストに合格した。

プレッシャーを力に変える

 日本初の東洋チャンピオンの孫としてプレッシャーもあるだろうが、「重圧を力に変えるくらいじゃないと、上には行けない。練習してきたことを出すだけ」と言葉に力を込めた。