[海外試合結果]2023.11.18
WBCスーパーフライ級暫定王座決定戦
クアドラスvsゲバラ
 WBC(世界ボクシング評議会)の総会が行われているウズベキスタンの首都タシケントで、日本時間の18日未明、スーパーフライ級の暫定王座決定戦が行われた。多くの関係者に見守られながらリングに上がったランキング2位のカルロス・クアドラス(35=メキシコ)と、同級3位のペドロ・ゲバラ(34=メキシコ)のメキシカン2人が火花を散らした。
クアドラスが判定で暫定王座獲得
 序盤から互いにコ、ンビネーションを軸に、上下左右に三つ四つとパンチを繰り出して、中間距離から攻撃を続けた。グアドラスは、2回に左フックでダウンを奪うと、ゲバラはワンツー左フックで反撃。中盤に入ってプレスを強さが際立ったクアドラスは、6回にダウンを追加、ゲバラも下がらず前で勝負した。距離が近くなるとアッパーとボディを多用したゲバラは、スペースができると左フックを起点に右ストレートに力を込めた。一方、クアドラスは、終盤戦でジャブをより打ち込み、ペースを奪うと連打に繋げた。元世界王者対決らしく、ゲバラも負けじと左右フックで最後まで対抗した。試合は判定まで持ち込まれ、1者が115-111でゲバラ、2者が115-111、116-111でクアドラスを支持。クアドラスが暫定ながら世界王座に返り咲いた。ほとんどクリンチのないテンポのいい中間距離での攻防が楽しめた。