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[前日計量]2023.11.2

東日本新人王決勝戦! 注目はフェザー級!

山川健太(大橋)vs牧田健之介(RK蒲田)
 第80回東日本新人王決勝戦の前日計量が2日、都内の日本ボクシングコミッション(JBC)本部事務局で行われた。

 試合は、明日(3日)、後楽園ホールで行われ、U-NEXTで全試合ライブ配信される。

 フェザー級4回戦では、山川健太(19=大橋)と牧田健之介(22=RK蒲田)が対戦する。
「力の差を見せる」山川健太
 山川は、2021年インターハイ優勝の実績を残し、昨年7月にデビュー。ここまで4戦全勝(3KO)だ。500gアンダーの56.6kgでクリアすると、「相手の一発に気をつけて戦う。(牧田選手は)記者会見で『ワンチャンスあるかもしれない』と言っていたが、それさえもさせない。4ラウンド戦って完封する」と力の差を見せると語った。

勝ちに徹する

 山川は、WBC(世界ボクシング評議会)・WBO(世界ボクシング機構)統一王者の井上尚弥(30=大橋)のスパーリングパートナーに抜擢され、ポール・バトラー(34=英)戦やスティーブン・フルトン(29=米)戦の前は、何度も手を合わせてアドバイスをもらったという。「派手な試合ではなく、勝ちに徹する」。ここは通過点とばかりに冷静に言葉を発した。
「倒しに行く」牧田健之介
 一方、拳を交える牧田は、300gアンダーの56.8kgで秤を降りた。今年4月にデビューすると、ノーシードで勝ち上がってきたダークホースだ。「相手は、新人王トーナメントの中で一番強い選手。殴られるのは痛いし、怖いなぁ」とぼやいたが、「周りから『パンチがある』と言われるので、なんとか当てていきたい。勝負はやってみないとわからない。内容にはこだわらず、とにかく勝つ」と意気込んだ。
赤井英五郎(帝拳)vsマッチョパパ一基(協栄)
 ミドル級4回戦では、赤井英五郎(29=帝拳)とマッチョパパ一基(34=協栄)が激突する。両者は昨年7月に対戦し、赤井が2回TKO勝ちしている。赤井は400gアンダーの72.1kg、マッチョパパはリミットの72.5kgで計量を終えた。

「相手より多くパンチを当てる」赤井英五郎

 赤井は「これまでで一番仕上がった。動きがシャープになった」と万全のコンディションをアピール。「相手はリベンジの気持ちで来ると思うが、自分はチャレンジするつもりで戦う。意味のあるパンチを相手より多く当てる。そしたら倒れる。赤井英和の長男としてではなく、自分自身が注目されるパフォーマンスを見せたい」と静かに闘志を燃やした。

「リベンジする」マッチョパパ一基

 マッチョパパは「相手には感謝している。デビュー戦でボコボコにやられたことで、ボクシングへの考え方が変わった。以前はセコンドの指示が聞こえず、パンチを振り回してスタミナを消耗していたが、今は聞けるようになった。こうしてリベンジの機会が与えられて、ワクワクしている」と決戦を心待ちにしていた。
北野武郎(大橋)vs杉浦義(協栄)
 ミニマム級4回戦では、北野武郎(19=大橋)と杉浦義(21=協栄)が対戦する。北野は100gアンダーの47.5kg、杉浦はリミットの47.6kgでクリアした。

「楽しんで戦う」北野武郎

 3戦全勝(1KO)で決勝戦に上がってきた北野は、「相手のことは、しっかりと研究してきた。KOを狙うと崩れてしまうので、ボクシングを組み立てて楽しんで戦う」と意気込んだ。明日は大橋ジムから4人が出場する。「大橋ジムのトップバッターなので、良い流れを作りたい」と拳を握りしめた。

「面白い試合をする」杉浦義

 一方、4戦全勝(2KO)の杉浦は「相手は、テクニックもパンチもあるサウスポーで強敵」と対戦相手を警戒。その上で「サウスポー選手とのスパーリングを重ねて慣れてきた。パワーで上回って、打ち合いに持ち込みたい。面白い試合を見せて、KOで仕留める」と勝利を誓った。
佐藤祐(三迫)vs吉成亮人(ライオンズ)
 スーパーフライ級5回戦では、佐藤祐(19=三迫)と吉成亮人(23=ライオンズ)が拳を交える。佐藤は100gアンダーの52.0kg、吉成は300gアンダーの51.8kgでパスした。

「初回から攻める」佐藤祐

 「勝つことは大事だが、勝敗に執着しすぎず、決勝戦を楽しむこと」と話したのは佐藤。「相手は自信がありそうだが、勝てない相手ではない。初回から攻めていく」と意気込んだ。

「勝って先輩につなげる」吉成亮人

 吉成は「ここを勝って勇仁さん、海君につなげる」と同門で、11月27日(月)に試合を控えている日本ミニマム級王者の高田勇仁(25)と日本スーパーフェザー級12位の渡邊海(21)に、勝利のバトンをつなげるつもりだ。「『ライオンズジムはすごいぞ!』という試合を見せる」と決意を示した。