ボクシングモバイルニュース
[ニュース]2008.5.20

小堀!!世界獲った!

 19日、超満員のディファ有明で開催された「KAMIKAZE」WBA世界ライト級タイトルマッチ王者ホセ・アルファロ(ニカラグア)VS挑戦者・同級7位小堀佑介(角海老宝石)の一戦は、1Rからアルファロ・小堀両者が激しい打撃戦を展開。2Rには小堀がアルファロの左フックからの右ストレートでダウンを奪われるが、3Rに小堀が反撃に打って出、アルファロからダウンを奪い返し、3R2分8秒レフェリーストップのTKOで小堀が世界初挑戦にて悲願の世界タイトルを獲得した。
 小堀は今回、ライト級に階級を上げ世界タイトルに挑んだが、パワー負けをする事無く1Rから打ち合いを演じ、先にダウンを奪われながらも劇的な逆転TKOでアルファロを下した。
 試合後の会見で小堀は「練習したパンチが出た。狙ったパンチより自然と出たパンチが当たった。最後の(TKOは)上手くまとめられた。(2Rのダウンは)バランスが悪い時にもらったので、ダメージは無かった。(アルファロは)パンチが強く、心が折れそうになった。だけど僕は前に出るしか無かったし、負けたく無かったから前に出た。今回の試合は回りの人が苦労して試合を組んでくれたから情けない試合を出来ませんでした。ビビらず、迎え撃てたのが良かった」と喜びを語った。また、会見の途中でドン・キング氏も同席し「誇り高く、凄まじいパンチ力を持った新チャンピオンが誕生した」と小堀のタイトル奪取に祝辞を送った。そして、小堀の初防衛の相手としてセミファイナルに出場しTKO勝利を奪ったWBA同級1位ポーラス・モセス(ナミビア)が指名試合の相手となる事を発表し、開催を日本で行う事も示唆した。
 小堀のWBA世界ライト級王座奪取により、注目は軽量級から中重量級に移るのか?日本ボクシング界にまさに神風が吹き、新たなチャンピオンが今日誕生した。